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遠藤商事(山形市)コインランドリー併設SS/寒河江市に12月 相乗効果で集客増へ

2021年6月11日
 「コスモ石油」ブランドのガソリンスタンド(SS)を山形と宮城の両県で20店を展開する遠藤商事(山形市)は、寒河江市にコインランドリーを併設したSSを開設する。相乗効果で集客力を高めるのが狙いで、県内ではコーヒーショップやコンビニエンスストアを併設するSSは登場しているが、コインランドリー併設は初めて。
遠藤商事(山形市)コインランドリー併設SS/寒河江市に12月 相乗効果で集客増へ

 場所は寒河江字鶴田の山形酸素の旧寒河江営業所跡地で、敷地面積は約4100平方メートル。今月末からSSとコインランドリー棟を建設、オープンは12月の予定。
 給油と洗濯を一度に済ませられる利便性を打ち出し、ガソリン以外でも収益が上がるSSを目指す。同社のSS新設は2014年のコスモイオンモール天童SS(天童市)以来7年ぶり。
 人口減少や若者の車離れ、燃費の良いハイブリッド車の普及などでガソリンの需要は構造的に減少傾向にある。全国的にSSは岐路に立たされており、県内のSS数もピークだった1994年の913から直近では425まで減っている。

遠藤商事(山形市)コインランドリー併設SS/寒河江市に12月 相乗効果で集客増へ

 それだけにSSを展開する石油販売会社は集客力確保に躍起。県内では日米商事(山形市)がドトールコーヒーやセブン―イレブン併設のSSを山形市、米沢市、酒田市で展開しているほか、遠藤商事もローソン併設のSSを鶴岡市で展開している。
 同社の遠藤靖彦社長は「需要が減少する中、SSには消費者に来店を促すための新たな仕掛けが必要になっている。基本はサービスの付加価値を追求することで、コインランドリー併設もその一環」と話している。