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《セピア色の風景帖》第151回 風間橋(山形市)

2021年4月23日
 山形盆地の東南部、菰石(こもいし)川が流れる横に風間山がある。山上に館跡があり、天正年間は風間豊後守の居城だったとして一帯を風間地区と呼び、地内にある箱形石棺を出土した古墳には風間古墳の名が付けられている。
《セピア色の風景帖》第151回 風間橋(山形市)

 風間山の北西斜面はかつては良質の砥石の採石場で、刀剣用に使われていたと聞くが、現在砥石の生産は終了している。

 この山の付近を通過する際に通る県道横の風間橋は、その存在に気づかないような小橋だが、脇道側から見れば昭和7年からの90年近い歴史をもつコンクリート橋であることが分かる。

 橋はかつては県道側親柱にもはっきりとわかる橋名標が現れていたと思われるが、現在は県道側のかさ上げの影響で親柱が路面に埋没しており不明確となっている。

《セピア色の風景帖》第151回 風間橋(山形市)

 橋の付近で撮影されたとされる60年ほど以前の写真には、砥石運搬に使われたと思われるオート三輪が集合しており、かつての繁栄が偲ばれる。(F)