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内科あれこれ/ジェネリック医薬品

2021年4月23日
 今回は、最近何かと話題の「ジェネリック医薬品」についてのお話です

先発薬と同じ有効成分

 すでにご存知の通り、ジェネリック医薬品はかつては「後発薬」と呼ばれていました。後発薬の対語である「先発薬」は文字通り新しく開発された薬で、製品化に至るまでには莫大な費用と日数がかかります。
 ただ薬というものは、その有効成分が分かり、一定の技術があれば比較的容易に製品化が可能です。先発薬の特許が切れた後、同じ有効成分を使って製造したのがジェネリック医薬品です。

内科あれこれ/ジェネリック医薬品

安さが魅力

 ジェネリック医薬品の最大の利点は開発費や流通経費が抑えられるところです。当初は「供給や品質面で不安」といった評価もありましたが、医療費抑制の一環として国が使用促進を後押ししていることも追い風になっています。
 ジェネリックのある先発薬と合わせた市場での使用率は80%近くに達しているようです。

許されない不正

 最近、ジェネリック医薬品メーカーで検査の不正事件が起こったほか、別のメーカーで水虫の薬に大量の睡眠薬を混ぜて製造してしまうという問題も発覚しました。
 これらの不正は決して許されることではありませんが、多くのジェネリック医薬品はきちんと検査を受けて製造されているはずです。

制度を守るためにも

 県内でも日新製薬(天童市)やコーアイセイ(山形市)などのほか、東和薬品(大阪府門真市)の山形工場などでジェネリック医薬品を製造しており、多大の雇用を生み出しています。
 正しい理解のもと、ジェネリック医薬品を利用することが保険制度そのものを守ることにもつながります。


内科あれこれ/ジェネリック医薬品
きくち
きくち内科医院 院長
菊地 義文
(きくち・よしふみ)1985年(昭和60年)東北大学医学部卒業。同大医学部第三内科を経て96年に山形市立病院済生館へ。2013年4月に「きくち内科医院」開院。