あなたの目 健康ですか?/(156)GIGAスクール構想と目
2021年4月9日
文部科学省は2019年12月、23年度までを目標として、小中学生に1人1台のパソコンやタブレットを配る「GIGAスクール構想」を打ち出しました。
23年度までに導入
デジタル技術を教育現場に活用しようという構想ですが、昭和時代には予想もしなかったことで、いやはや大変な時代になりました。
コロナ禍で自宅でデジタル端末を長時間使うようになり、目の疲れや不調を訴える人が増えていますが、GIGAスクールが導入されると子どもたちの目の健康のために大人以上に注意が必要です。

目を守るためには
いざ導入された場合、どのようなことに注意しなければいけないのでしょうか。
1つはデジタル端末と向き合う姿勢です。背筋を伸ばし、端末から30センチ離れて垂直に見ることを心がけましょう。
端末をそのまま机に置くとのぞき込むようになり、姿勢が崩れて見る距離も近くなりがちです。ですので、スタンドを使うなどひと工夫することが必要です。
20-20-20ルール
目の疲れ(眼精疲労)を予防するには、これまでに何度かご紹介した「20-20-20ルール」も有効です。これは20分近くを見たら20フィート(約6メートル)先を20秒間見つめるというものです。
似たような方法で「30-30ルール」もあります。30センチ離して30分みたら視線を遠くにするというものです。
寝る前は避ける
ブルーライトの影響で体内時計の乱れを起こさないよう、寝る前にはデジタル端末を使わない、気分転換に紫外線対策をした上で太陽の光を浴びることも大切です。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。