あなたの目 健康ですか?/(155)緑内障
2021年3月12日
最近、夕暮れ時になると山形市旅篭町の旧県庁(文翔館)が緑色にライトアップされるのをご存知ですか?
世界緑内障週間
実は3月7日から13日は「世界緑内障週間」。緑内障の恐ろしさを広く知ってもらうために世界緑内障連盟が定めたキャンペーンで、国内でも日本緑内障学会が緑内障の“緑”にちなみ、全国各地のランドマーク的施設を緑色にライトアップする「ライトアップ in グリーン運動」を展開しています。
期間中、県内では文翔館のほか上山市の上山城、米沢市の旧米沢高等工業学校本館(山形大学工学部旧本館)がライトアップされています。

失明原因の第1位!
緑内障は日本での中途失明原因の第1位です。実に日本人の40歳以上の20人に1人、70歳以上の10人に1人に緑内障がみられます。
前号でご紹介した「超近視時代」においては、緑内障患者はさらに増加すると予想されます。近視は緑内障の危険因子でもあるからです。
人生100年時代、体が丈夫でも目が見えなくなっては生活を楽しむことは困難です。
検診を受けましょう
緑内障は初期には自覚症状がなく、気づいた時には進行しているというケースが少なくありません。それを避けるためにも40歳を過ぎたら眼科検査も含めた健康診断を受けましょう。
最近ではOCT(光干渉断層計)などを使って早期の緑内障も発見でき、早期に発見できれば対策も施せます。
早期発見・早期治療を
緑内障は恐ろしい病気ですが、早期発見・早期治療に努めればリスクを軽減できます。ライトアップされた施設を目にされたら、このことを思い出してください。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。