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真理子先生の女性のミカタ/アスリートの方々へ

2021年3月12日
 東京五輪の聖火リレーが3月25日から福島県を起点に始まります!女性ランナーに選ばれた方々には最高のパフォーマンスを発揮して欲しいものです。

基本は食事

 女性に限ったことではありませんが、アスリートの体作りの基本は食事です。活動量が多い分、それに見合ったエネルギーが必要になります。
 成長期にある中高生なら栄養素に対しての配慮も必要になります。十分なたんぱく質や炭水化物、脂質、ミネラルやビタミンなどをバランスよく摂りましょう。

真理子先生の女性のミカタ/アスリートの方々へ

無月経にご注意を

 女性アスリートの場合、4割近くに3カ月以上月経がない「続発性無月経」がみられるとされます。審美系や体重制限の必要な種目、陸上競技などに多く、一方で競技経験の長い人に多いとされます。
 月経は低用量ピルでコントロールが可能で、ピルは現時点ではドーピング物質でもありません。ただ海外に比べ日本では普及が遅れていて、2008年の北京五輪で欧米選手の使用比は83%でしたが、日本人選手は12年のロンドン五輪で7%、16年のリオ五輪でも27.4%でした。

骨粗しょう症にも

 無月経で女性ホルモンが低い状態が続くと、骨密度が低くなり疲労骨折の原因になるほか、骨密度が下がる「骨粗しょう症」にもなりかねません。骨が最高に丈夫になるのは20歳すぎなのにもったいないですね。
 特に思春期の継続的な心身へのストレスは、選手生命だけでなく女性としての発育成長を妨げる恐れがあります。

最高のパフォーマンスを

 以上に述べました「エネルギー不足」「無月経」「骨祖しょう症」は、“女性アスリートの3主徴”といわれています。 
 最高のパフォーマンスを発揮するには心身の状態を整えることが大切。これはアスリートに限らず、受験生にもあてはまるかもしれませんね。


真理子先生の女性のミカタ/アスリートの方々へ
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真理子レディースクリニック 院長
伊藤真理子
(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。