あなたの目 健康ですか?/(154)超近視時代
2021年2月12日
1月末に放送されたNHKスペシャル「わたしたちの“目”が危ない~超近視時代サバイバル」をご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
認知症リスクも!
内容は、パソコンやスマホなどの普及により、子どもたちの近視が深刻化しているのに加え、大人になっても近視が進むという報告が増えているというものでした。
そうした状況を「超近視時代」ととらえ、近視が進行することで緑内障や白内障、網膜剥離などのほか、認知症などのリスクになると警鐘を鳴らしていました。

20・20・20ルール
では、私たちはどのように対処すればいいのでしょうか?
1つは近くを見る負担を減らすことです。何度かご紹介した「20・20・20ルール」を思い出してください。20分近くを見たら20フィート(約6メートル)先を20秒間見つめるというものです。
近くを見る時には30センチ以上離して見ることが大切です。ゲームや動画も小さな端末ではなく、テレビなど大きな画面に飛ばして離れて見ることを心がけましょう。
適正な眼鏡を
2つ目は眼鏡、コンタクトは適正なものを使うことです。遠くが見やすいからといって必要以上に強い(過矯正)ものは近視を進行させます。
大人の方は自分の目、生活状況に応じて遠近や中近の眼鏡、遠近のコンタクトを使うことをお勧めします。
屋外の光も有用
屋外の光を浴びることも有用です。それにより網膜でのドーパミン分泌が増加して近視の進行を抑制してくれます。
気分転換に散歩したり、気候がいい時期はテラスで勉強したりテレワークしたりするのもいいでしょう。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。