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北信越ジョーシン(大阪市) 山形嶋店、米沢店を閉鎖/3月 県内から全面撤退

2021年1月22日
 家電量販店の上新電機(大阪市)の完全子会社である北信越ジョーシン(同)が、山形市嶋北と米沢市成島町の店舗を3月で閉鎖することが分かった。県内1号店の山形嶋店の開業は2011年7月、米沢店は14年10月で、初進出から10年を経ずに県内から全面撤退することになる。
北信越ジョーシン(大阪市) 山形嶋店、米沢店を閉鎖/3月 県内から全面撤退

 閉鎖日は米沢店が3月7日、山形嶋店が3月21日。閉鎖理由として北信越ジョーシンでは「サービス・インフラが整っておらず、顧客ニーズに対応しきれないため」と回答、新型コロナウイルスの影響や周辺にあるケーズデンキなどとの競合については「関係がない」としている。
 同社は上新電機の完全子会社だった三共ジョーシン(富山市)と新潟ジョーシン(新潟県上越市)が合併して13年に発足、北陸3県と長野、新潟、山形の3県で25店を展開している。関係者によれば、県内2店は旧新潟ジョーシンの〝所管〟だったという。

北信越ジョーシン(大阪市) 山形嶋店、米沢店を閉鎖/3月 県内から全面撤退

 ジョーシンは「唯一の関西資本の家電量販店」を標榜し、プロ野球・阪神タイガースのスポンサー企業として知られる。店舗では家電製品やパソコン、携帯電話のほか、玩具やプラモデル、ラジコンなどの豊富な品ぞろえで定評がある。
 閉鎖する山形嶋店の敷地面積は7435平方メートル、店舗面積は2534平方メートル。米沢店は敷地5882平方メートル、店舗2737平方メートル。今後は2店の広大な跡地利用が注目を集めそうだ。