徹底して山形に密着したフリーペーパー

もっけだのフードサービス(酒田市)社長 齋藤 晴紀さん

2021年1月22日
齋藤 晴紀(さいとう・はるき) 1984年(昭和59年)酒田市生まれ。酒田南校を卒業後、上京してアパレル関係の広告代理店を起業。2015年に帰郷、JR鶴岡駅前に「ラーメン風林火山鶴岡本店」を開業。以後、風林火山酒田店(16年)、中華そば雲ノ糸鶴岡本店(17年7月)、雲ノ糸酒田店(17年12月)、雲ノ糸鶴岡弐店(18年)と次々に出店、20年12月には山形市に雲ノ糸あかねケ丘店をオープンさせた。36歳。
もっけだのフードサービス(酒田市)社長 齋藤 晴紀さん

あかねケ丘店が連日大盛況
  東北6県への出店を計画中です

――雲ノ糸あかねケ丘店、連日大盛況で。

山形市に初進出

 「御社に取り上げていただいたおかげで最高のスタートダッシュが切れて、客足は当初予想の2倍!昨年後半から庄内地区でコロナ感染が増えていて、そのあおりで酒田市や鶴岡市にある既存店の売り上げが軒並みダウンしているなかで、あかねケ丘店が孤軍奮闘してくれてます」
――でも創業から凄い出店ペースだよね。
 「もともとラーメンは大好きで、東京にいた時も年間400食は食べてたかな(笑)。帰郷することになって何をやろうかとなった時、真っ先に頭に浮かんだのがラーメン店。帰郷前の3年間、東京の人気ラーメン店で3年間修業して鶴岡で創業しました」

明確なブランド戦略

 「酒田ラーメンは自家製麺、魚介スープが特徴のあっさり系ですが、最初に出した風林火山は二郎系・ガッツリ系。これが物珍しさもあってか好評で、翌年、酒田に2号店を出す運びに」
――ふ~ん。
 「でもガッツリ系って苦手な人もいるじゃないですか。そんな人たちのために立ち上げたのが雲ノ糸。いわば風林火山は学生や男性向け、雲ノ糸は女性やファミリー向けというコンセプトです」
――そのあたりのブランディング戦略って、やっぱり服飾関係の仕事をやってた影響なのかな?
 「どの層にどんな商品を訴求するかはアパレルの世界では常識。食の分野でも同じはずです」
――実際、多店舗化が成功してるもんね。

多店舗化を視野に

 「山形市では近く風林火山を出店すべく物件を探してます。2025年までに東北6県に出店を果たしたい。店舗網を拡大して従業員も増やし、ゆくゆくは株式を上場するのが目標です」
 「ただ、規模だけを追求しても無理が生じる。実はかつてフランチャイズチェーン(FC)展開みたいなことをやろうとして、人材育成がうまくいかなかった苦い経験があって…。やっぱり社員の〝やる気〟を引き出さないとダメなんですね」
――将来展望の傍ら母校で慈善事業(?)も。
 「酒田南校から請われ学食『火山食堂』を2年前から。ラーメンを中心に各種定食を提供してますが、学生相手なので儲けは度外視(苦笑)。昨年は100万円以上の赤字でしたが、地域貢献の一環としてこれからも続けていくつもりです」 
――恐るべき36歳!

実家は老舗

 「悩みですか?実は実家が創業100年超の老舗(注・齋藤勇治建具店)で、それも継がなきゃなんですよ(苦笑)」