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医学のうんちく/コロナ下の性生活

2021年1月22日
 コロナ禍の影響は性行動や意識にも及んでいます。

トルコではEDが増加

 中国の研究チームが18~45歳の459人の男女に昨年2~3月の性行動を聞いたところ、約44%で性交渉の相手が減少し、約25%で性交渉回数が減っていました。また3分の1で性行動の満足感が低下していました。
 トルコの研究チームが泌尿器系疾患の患者をコロナ流行前期と流行期で比較したところ、性機能障害患者が8.6%から10.8%に、特にEDは6.6%から8.7%に増加していました。
 外出自粛で限られた空間にパートナーと長時間いることがストレスになり、EDを発症させている可能性があります。

医学のうんちく/コロナ下の性生活

日本で進む二極化

 日本では性具メーカーの典雅(東京)が20代~50代の男女960人を対象にしたアンケート調査を実施しています。
 それによれば、24.1%の人がコロナ禍で性生活に変化があったと回答。性交渉回数は月20~29回が平時は0.6%でしたが、コロナ下では1.7%、月0回が平時は43.4%でしたが、コロナ下では49.2%になるなど、“二極化”が進んでいました。
 外出自粛でパートナーがいる人は回数が増加、いない人は回数が減少しているとみられます。

自慰に走る傾向も

 自慰の回数は、月1~2回が13.0%から20・6%に増加、月0回は35.0から30.8%に減少しており、ふだん自慰行為をしない人がするようになっていました。

セックスレスへの影響

 性生活の変化で多いのが「オンラインによる性行為」「パートナーと衛生観念が合わず喧嘩した」など。緊急事態宣言中には「セックスレスになった」「セックスレスが改善した」のいずれも増加しましたが、解除後は「セックスレスになった」が減少、「セックスレスが改善した」が増加しています。


医学のうんちく/コロナ下の性生活
医学のうんちく/Y染色体のお話(中)
山形徳洲会病院院長
笹川 五十次
(ささがわ・いそじ)1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。