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《セピア色の風景帖》 第148回 山形大周辺の食堂

2021年1月8日
 山形大内部にも学生食堂はあるのだが、その営業時間外や学食にないメニューを求める場合は周辺の食堂を利用することになる。
《セピア色の風景帖》 第148回 山形大周辺の食堂

 古くは「チキンハウス」というカタカナ表記だった店名がその後に「知金派宇州」と漢字表記になった食堂兼居酒屋、麺類から鰻までメニューに載せ、座敷席も充実していた老舗料理店「松福亭」、山大生とともに南高生にも人気のあった定食屋「あすなろ食堂」…。昔の学生に人気だったこれらの店は、気がつけばいつの間にか姿を消していた。
 チェーン店でない以上、後継者がいなければ店主の引退とともに閉店するのはやむを得ないだろうし、学生が夜、周辺の飲食店で盛り上がることも減ったと聞く。
 家賃や携帯料金をねん出するため、コンビニ弁当や自炊で食費を切り詰める生活が定着していることもあるのだろう。

《セピア色の風景帖》 第148回 山形大周辺の食堂

 昨今は大学周辺だからといって必ずしも学生が立ち寄るわけではなく、学生街という言葉は死語になりつつあるという。
 芸工大の学生街を目指した青春通りが苦戦しているように、山大前でも学生を当てにできない経営が続くのだろう。 
 ただ、かつての学生が久々に周辺を訪れた時、昔のように受け入れてくれる店が少しでも残ってくれていることを願うばかりである。(F)