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《セピア色の風景帖》 第147回 旧県運転免許センター(天童市)

2020年12月11日
 2輪、4輪の免許を取得する場所は、現在は天童市高擶の山形県総合交通安全センターだが、以前は立谷川右岸の県運転免許センターだった。
《セピア色の風景帖》 第147回 旧県運転免許センター(天童市)

 実技は各地の自動車学校で取得しても、試験を受けるためにはここで行列をし、写真を撮って手続きをしなければならなかった。
 免許取得は初めてという人が多いため、手続きを手伝ってくれる人が常駐していた。近所に2軒ほどあった食堂の従業員の方々であった。
 自動車学校で実地試験免除の資格を取った場合は学科試験だけで済むが、直接ここで実技試験を受けることも出来た。

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 当時は自動車学校では大型2輪に乗るための免許は取得できず、取得するにはここで二輪免許限定解除試験を受ける必要があった。多くの人がここで実技試験にチャレンジするのだが、そう簡単に合格できるはずもなく、数10回受検してやっと合格できた人もいた。
 何度も何度も根気よく通う人もいるのは今も昔も同じである。

《セピア色の風景帖》 第147回 旧県運転免許センター(天童市)

 施設は1961年(昭和36年)にできたと聞いている。老朽化が進んでいたことに加え、山形では自動車免許なしには生活に支障が出るため、毎日大勢の人がここに流れ込み、人数に対して建物が小さいため外にまで人が溢れる始末であった。

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 規模の拡大も含め、建物の更新は緊急の課題となり、2005年(平成17年)には場所を大きく西に移して県総合交通安全センターとして免許センターの機能を引き継いだ。
 旧建物はその後間もなく撤去された。(F)