あなたの目 健康ですか?/(152)疲れ目のセルフケア
2020年12月11日
コロナ禍でリモート(遠隔)ワークやオンラインによる会議や商談が増えているのに伴い、疲れ目の症状を訴える方が増えています。
「20ルール」がお勧め
疲れ目の症状が出た場合のセルフケアとして、欧米で浸透している「20(トゥエンティ)ルール」がお勧めです。
20ルールとは、パソコンやスマホなどのデジタル画面を見たら、20秒間、20フィート(5~6メートル)先を見て目を休ませることです。
近くをずっと見ていると、目のピント合わせ筋が緊張したままになり、休んだだけでは緊張がとれない病的緊張になり重度の眼精疲労をきたします。そうなる前に20ルールでピント合わせ筋をストレッチしましょう。

子どもには30ルール
近視が進みやすいお子さんの目を守るためには「30ルール」を心がけましょう。本やタブレット、ゲームなど近くのものを見る時には30センチ離して、30分経過したら休憩しましょう。
疲れ目を防ぐとともに、近視を進行させないためにも家庭で習慣づけることが大切です。
温めるのも有効
大人にしろ、子どもにしろ、それでも目が疲れるという場合の対処法は目を温めることです。目を冷やすのは打撲など炎症がある場合で、疲れやドライアイの場合には温めることが有効です。
寒い時期にはドライアイ症状が強くなり、疲れ目をさらに悪化させやすいことをお忘れなく。
眼科医に相談も
セルフケアの前提は自分の目に合った眼鏡、コンタクトを使うことです。特に過矯正といって必要以上に強くした眼鏡、コンタクトは疲れの原因になります。
セルフケアでも疲れが改善しない場合は眼科医に相談してください。


金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。