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医学のうんちく/恋愛差別

2020年12月11日
 男女の出会いの場として昨今はSNSが使われることが増えていますが、SNSでの出会いには人種による恋愛差別が存在するようです。

モテないアジア系男性

 カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究チームは、恋人探しのサイトにアジア系の男性と女性のアカウントを作成、名前や趣味などは同じにし、外見で判断されないようそれぞれの横顔とサングラスをかけた写真を載せました。
 すると女性のアカウントにはメッセージが多数届きましたが、男性には全く届きませんでした。
 研究チームは、アジア系女性はエキゾチックで可愛らしいという固定観念から男性に好まれていのに対し、アジア系男は弱々しくてオタクという固定観念から女性に敬遠されがちだと推測しています。

医学のうんちく/恋愛差別

独身率も高く

 米イエール大学の研究チームによれば、異性とデート経験がある若者はアジア系男性が40%なのに対し、白人、黒人、中南米系男性は60%。17歳までの初体験はアジア系男性の33%に対し、白人系53%、黒人系82%、中南米系は69%でした。
 独身率もアジア系男性は白人、黒人、中南米系を上回っていました。

恋愛市場の序列最下位

 パートナーがいない割合は若いアジア系女性が18%ですが、男性は35%で、アジア系男性はアジア系女性と比べても低い立場に置かれています。
 アジア系以外の女性の90%以上とアジア系女性の約40%がアジア系男性を拒否しているという報告もあります。

SNSが差別を助長

 SNSは世界から境界線をなくす功績があり、男女の出会いに役立っています。その一方で固定観念を助長し、先入観による決め付けなどで特定の人種がパートナー探しで不利な状況に置かれる「性的人種差別」をもたらしていることも認識する必要があります。


医学のうんちく/恋愛差別
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山形徳洲会病院長
笹川 五十次
(ささがわ・いそじ)1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。