徹底して山形に密着したフリーペーパー

鈴木製作所(山形市)社長 鈴木 重幸さん

2020年11月13日
鈴木 重幸(すずき・しげゆき) 1960年(昭和35年)山形市生まれ。日大山形高から日大生産工学部に進み、工作機械製造の日立精機、ミシン販売のベビーロックに勤務後、28歳で帰郷し実家の鈴木製作所へ。常務、専務を経て2009年から社長。県倫理法人会の研修委員会委員長なども務める。60歳。
鈴木製作所(山形市)社長 鈴木 重幸さん

志向する開発型製造業に徹し
  人材の育成に貢献していければ

――最近、顔出しされるのが増えてるような(笑)
 「ホントは表に出るのは苦手な性分で…。ただ一般に会社の知名度が低いのが長年の悩みで、社内から『もっと社長が前面に出てPRしてください!』と背中を押されているんですよ(苦笑)」

家庭用ロックミシン

――鈴木製作所といえば県内屈指の優良企業!
 「1929年に祖父が宮町で始めた鍛冶屋がルーツです。戦後に自動車部品の製造に乗り出し、鈴木製作所として会社化したのが53年。父の代の65年にミシン製造に進出して業容を広げ、現在に至っています」
――つくってるミシンが特殊なんですよね。
 「手がけているのは生地の端をかがり縫いしたり、ニットなど伸縮性の強い生地の縫い合わせに適したロックミシン。弊社は家庭用ロックミシン専業で、自社製品『ベビーロック』を全国で販売しているほか、米国や欧州に輸出しています」
 「ロックミシンは国内外のメーカーが製造していますが、ベビーロックは比較的高額で、高級品の分野に限ればおそらくシェアは世界一。昨年の売上高は約25億円、従業員は120人います」
――すべての製造を嶋のこの本社工場で?

生産拠点は嶋地区

 「20年ほど前、2度ほど海外生産に挑戦したことはありましたが、ノウハウ不足で断念。以来、この地で根を張り続けることに決めています」
――宮町から嶋に移転されたのって?
 「69年です。当時はあたり一面が田んぼで、歩いてる人なんてまばら。タヌキやキツネの方が多いぐらいで(笑)」
――弊社も近所ですけど、変わりましたよねえ。
 「ひと昔前は山形駅の西側、まして北部が開発対象になるとは誰も。それが14年前に県道(大野目内表線)が開通して以来、商業施設や住宅が密集するようになって」

事業拡大を見据え

――会社の西側で空き地になってる広大な所有地、あそこ売ってくれとか、貸してくれとかの話が持ち込まれるでしょ。
 「以前は商業関係や住宅関係の業者さんがひっきりなしでしたが、最近は諦められたようで(苦笑)。当面は業務拡大や工場増設をにらんであのまま確保しておこうと」
――あの空き地周辺、実はうちの看板犬コミ太の散歩コースで(苦笑)

包装機械に期待

 「弊社は包装機械も製造していて、この分野は顧客の省力化ニーズに対応すれば成長が見込めると期待していますから」
 「志向しているのは開発型の製造業。ものづくりを通して地域の発展や人材育成に貢献できればと思っています」