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金澤屋牛肉店 取締役 橋本 恵美子さん

2020年10月23日
橋本 恵美子(はしもと・えみこ) 1971年(昭和46年)、明治創業の老舗牛肉店「金澤屋牛肉店」の3代目社長・鈴木正彦氏の長女として山形市で生まれる。山形北高から仙台市の専門学校に進み、卒業後、仙台のホテルへ。5年後に帰郷、結婚、出産を経て家業を手伝うことに。母親の悦子さんが2008年に亡くなった後は、1歳下の妹さんと2人で店を切り盛りしている。49歳。
金澤屋牛肉店 取締役 橋本 恵美子さん

3人姉妹の長女として家業に
  自然体で暖簾を守っていければ

――これぞ老舗!
 「創業は明治26年で、中山町出身の初代・鈴木勘七が旅篭町で精肉販売とすき焼きを提供する店を開いたのが始まりです。大正期に旧県庁(現・文翔館)の北向かいに移転、今の場所に移ったのは昭和の初めと聞いてます」

美味しい肉を地元の人に

 「当店では創業時から美味しい山形牛、米沢牛を地元の人に食べてもらいたいということをモットーにしています。厳選したお肉をできるだけリーズナブルに提供していきたい。なので、いつも採算ギリギリ(笑)」
――実際、テイクアウトの750円のステーキ弁当、安いもんなあ。
 「1日20食限定で販売していますが、やまコミさんに広告を出してから連日予約が殺到。今でも5日後までお待ちいただいてる状態です。やまコミさんの影響力の大きさに改めてビックリです」
――1日20食といわず、もっと増やせばいいのに。
 「だから採算ギリギリのサービス価格なので、これが限界(笑)」
――ボクは昼のステーキ丼のファンなんだけど、『本日は売り切れました』って言われる時が多くて…。商売っ気ない店だなあと(苦笑)
 「ハングリー精神はないですね、いつも自然体、ハハハ。でもステーキ丼もサービス価格なんですよ」
――3人姉妹なのね。

3人姉妹に生まれ

 「男兄弟がいなかったので、子どものころは『3人で一緒にやれればいいね』なんて言ってましたが、それぞれ結婚、出産を経て、河北町に嫁いだ次女が毎日手伝ってくれてます。三女は海外で暮らしてます」
――それぞれのご主人にお店を継ぐ気は?

妹と店を切り盛り

 「うちも含め全員ないみたい(笑)。もともと両親も誰に継がせるかとか、店の存続とかにはこだわらない考えで、『継ぎたい人がいれば誰でも』『いなければ店もそれまで』というスタンスでしたから」
 「社長の父は昨年、ちょっと体調を崩し、それ以降は第一線からやや退く形に。店では7人が働いていますが、切り盛りは私と妹で。妹がハンバーグやコロッケなどなどの総菜を担当、私が料理という役割分担です」

老舗の暖簾を守る

――妹さんと顔も体型も声もソックリなのね。
 「よく言われます」
――あなたと思ってたら実は妹さんで(苦笑)
 「お客様からも二度見されたり、〝分身の術〟か、なんてからかわれたり(笑)。でも力を合わせてやっていこうと」
――2人で老舗の暖簾を守っていって下さい。