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あなたの目 健康ですか?/(150)目の3大疾患

2020年10月9日
 10月10日は目の愛護デーです。今年のスローガンは「人生100年、目を大切に。」です。

3大疾患とは

 人生100年時代。自分の目で不自由なく生活していくために大切なことは、加齢とともに増える目の病気に注意することです。代表的な病気は白内障、緑内障、加齢黄斑変性の3つです。

あなたの目 健康ですか?/(150)目の3大疾患

白内障

 白内障は、カメラで例えればレンズに当たる水晶体が濁り、視力が低下する病気です。初期には「見えにくい」「まぶしい」「二重に見える」といった症状がでます。
 加齢以外に紫外線も危険因子とされ、日差しの強い日にはサングラスをかけるよう心がけましょう。治療は視力低下の進行を止める点眼や、日常生活に不自由を感じるようなら手術を考えます。

緑内障

 白内障は治療可能な病気ですが、目の神経が侵される緑内障は進行すると失明してしまう恐ろしい病気です。しかも70歳を過ぎると10人に1人に見られる頻度の多い病気です。
 厄介なのは初期には自覚症状がなく、気づいた時には手遅れになっている点ですが、一方で、早期に見つかれば点眼治療で進行を予防することが可能です。

加齢黄斑変性

 加齢黄斑変性は初期には「ゆがみ」「視野の中心が暗く感じる」などの症状がでます。その名前の通り加齢とともに増える病気です。
 進行すると失明にいたる病気の1つですが、最近では直接目の中(硝子体中)に薬剤を注射する治療が行われるようになり効果が期待できるようになりました。白内障と同様に紫外線を避けることは予防になります。
 これらの3大疾患に注意し、人生100年を楽しみましょう。


あなたの目 健康ですか?/(150)目の3大疾患
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金井たかはし眼科 院長
高橋 義徳
たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。