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出羽三山風力発電所問題 前田建設、計画を撤回/県、当該地を適地から除外

2020年9月25日
 鶴岡市と庄内町の出羽三山周辺で風力発電事業の計画を進めていた準大手ゼネコンの前田建設工業(東京)は9日、同社ホームページで計画を白紙撤回すると発表した。理由について「寄せられた反対意見などを踏まえ、総合的に判断した」としている。
出羽三山風力発電所問題 前田建設、計画を撤回/県、当該地を適地から除外

 計画は、約2296ヘクタールの山林に高さ180メートルの風力発電機40基を設置、最大12万8000キロワットの発電規模を目指していた。だが日本遺産にも登録されている地域での計画に対し、県内外から「景観が損なわれる」「山岳信仰の土地にそぐわない」といった反対の声が相次いでいた。
 今回の計画地を含む「庄内内陸部」は県が2011年度に公表した風力発電事業の「適地」で、やまコミの取材に前田建設は「そもそも県が適地としていたので計画を立てた」と明かす。県がつけた「景観に注意する」という付帯条件についても同社では「景観に配慮して進めるつもりだった」と話す。
 反対運動の高まりに吉村美栄子知事が「(計画は)ありえない」と発言、担当課も「適地は事業ができると保証した場所ではない」などと釈明していたが、前田の計画撤回後に11の適地リストから急きょ庄内内陸部を外すなど、定見のなさを全国に露呈した格好だ。