真理子先生の女性のミカタ/ブライダルチェック(下)
2020年9月11日
主に結婚を見据えた女性が受ける健康診断がブライダルチェックですが、その入り口といえるのが月経の具合を確認することです。
月経のチェック
自分が女性ということを意識するのは、初めての月経を経験した時かもしれません。思春期に初潮を迎えた時、憂鬱な気分になるし、痛いし、体調は優れないし…。「どうして女性にだけ月経があるの?」と思う女性が大半でしょう。
でも将来の妊娠や出産のために必要なサインと知った時、自分の身体をいたわるきっかけにもなるのが月経です。

月経コントロール
誰しも防げる病気は予防したいもの。月経痛が辛すぎる場合は「子宮内膜症」が疑われ、放っておけば将来の妊娠にも影響します。妊娠直前まで月経困難症治療用の低用量ピルその他で治療しておきたいものです。
また「子宮頸がん」は、ご存知のようにヒトパピローマウイルスの性交渉感染が原因です。山形市の場合、子宮頸がん予防注射は小学校6年生から高校1年生までは無料です。
「先天性風疹症候群」は、抗体が十分あれば防げる病気です。抗体の有無を検査して必要な方は風疹予防注射を受けてください。
検診のススメ
ブライダルチェックの具体的な項目は次のようなものです。
もちろん結婚前に限らず、成人式を迎える時、新社会人になる時など人生の節目の時に受診をお考えになってはいかがでしょうか。
スクリーニング検査をした結果、早めに異常が見つかれば早めの治療が可能になり、大事を避けることができます。


真理子レディースクリニック 院長
伊藤真理子
●(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。
伊藤真理子
●(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。