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ちょっとそこまで 日帰り温泉《新春スペシャル》

2007年1月12日
 冬本番。肌を刺すような冷気で体ばかりか心までも冷え込んでしまいそうなこの時期、山形には力強い「お助けマン」がいる。温泉。そう、山形は県内の市町村すべてに温泉があるという文字通りの温泉王国。しかも低料金で利用できる日帰り温泉が山形市周辺だけでも随所に。そんな日帰り温泉を紹介していく「ちょっとそこまで・日帰り温泉」。新春1回目は「臥龍温泉」(青田)、「新左衛門の湯」(蔵王)の2施設を一挙紹介──。
ちょっとそこまで 日帰り温泉《新春スペシャル》
臥龍温泉保養センター(青田)

 「臥龍温泉保養センター」は山形バイパス(国道13号)沿いにある日帰り温泉施設。4階建てのアパートの1階にあり、行ったことのない人はその建物のレトロ感というか、B級感に怖気(おじけ)づいてしまいがちですが、勇気を出して(?)入ってみると、中は昔ながらの町中の銭湯という雰囲気です。
 浴場は岩風呂と檜風呂の2種類あり、1カ月ごとの男女入れ替え制。どちらも建物の外観とは違い、きれいで清潔感のある浴場です。天然温泉が豪快にかけ流しになっていて、湯舟からお湯があふれ出しているのが臥龍温泉の真骨頂。しかもお湯は44度と熱めで、熱さにひかれて通う固定ファンが多いといいます。
臥龍温泉保養センター
 泉質はナトリウム─硫酸塩温泉で、リウマチ、動脈硬化、高血圧、関節筋肉神経の痛みに効き目があるとか。肌をなめるようなヌルヌルとしたぬめり感のあるお湯の感覚がなんともいえず、「外観で損をしているのがもったいない」との声も。
 早朝6時から営業しているので朝風呂に利用している常連客も多く、「臥龍で朝風呂を浴びないと1日が始まらない」というコアなファンもいるそうです。
ちょっとそこまで 日帰り温泉《新春スペシャル》
新左衛門の湯(蔵王温泉)

 国道13号を東に折れ、県道21号を蔵王山頂へと上っていくと、スキー客や温泉客でにぎわう蔵王温泉の中心部に「新左衛門の湯」があります。オープンは平成11年で、食事処やみやげ店を併設した本格的な日帰り温泉施設です。
 料金は「臥龍温泉」に比べ高めですが、スーパー銭湯並みの豪華な設備、しかも中身は名湯「蔵王温泉」そのものとくれば納得!
 浴槽は源泉100%の「もがみ高湯」、温泉とお湯をミックスした「四・六の湯」、お釜の湯の「かめ風呂」と、単水の「内湯」の4つ。「内湯」を除く3つは露天風呂です。
 中でも「高湯」は白濁して硫黄臭が立ちこめ、湯の花たっぷりの、まさに蔵王温泉。ちょっとピリッとし、肌をこするとヌルヌルした感じがたまりません。「四・六の湯」はデリケートな肌の人に配慮した優しいお湯です。
新左衛門の湯
 たっぷりお湯に使った後は、山形牛を使ったしゃぶしゃぶなどを提供している食事処でグルメ気分も満喫できます。
 お風呂にも満足しましたが、訪れた客が共通して指摘するのが店員さんのサービスの良さ。日帰り温泉客はもちろん、遠方から訪れるスキー客が最終日に立ち寄り、心も体もリフレッシュして帰っていくケースも多いとか。
ちょっとそこまで 日帰り温泉《新春スペシャル》
レッツ健康づくり

 江戸時代の農民たちは「正月の湯」「泥落としの湯」「さなぶりの湯(田植え後の湯)」といった具合に、農作業の合間をぬって「湯治」に出かけ、温泉を上手に健康づくりに役立てたそうです。
片桐進先生
 ストレス社会の現代、注目が集まる温泉療法について、山形市医師会健診センター医師の片桐進先生(写真)にお話をうかがいました。
 「自然の恵みである温泉は、乱れた体のリズムを整えようとする人間の力(自然治癒力)を引き出し、健康に戻るのを助けてくれる」
 「特に生活習慣病や心身症への効果はてき面。1週間程度ゆっくりと温泉に滞在するのが理想だが、3日程度でも膝や腰の痛みが消えるケースもある。日帰りでもストレス解消には十分効果的」
ちょっとそこまで 日帰り温泉《新春スペシャル》
 「山形はおよそ200の温泉地がある全国有数の温泉県。自分のお気に入りの湯を見つけながら、心と体を健康に保ってほしい」
 「入浴時の注意点については、入浴前には必ず体を洗い、脳出血や貧血を予防するための『かけ湯』を忘れずに。肺や心臓への負担が少ない腰湯や寝湯もお薦め」
 「入浴後は15分以上は安静に。入浴前後にコップ一杯の水分補給をするのを忘れずに。体の負担を考えて一日の入浴は2〜4回にとどめた方がいい」

※飲酒後や熱がある場合は入浴は厳禁。なお、施設内に表示された温泉分析表を必ず確認してください。