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医学のうんちく/性に関する調査から(中)

2020年8月14日
 前回に続き、「ジャパン・セックス・サーベイ2020年版」を読み解いていきます。

性交痛、女性の6割超

 性交痛を感じる割合は男性14・0%、女性62.4%。女性では20歳代が74.1%と最も高く、60歳代では56.8%と最も低くなっていました。性交痛は高齢女性の訴えという従来のイメージとは異なる結果でした。
 性交痛を感じる女性の42.2%は性的に満足しておらず、50歳代では56.3%に。ただ性交痛のため行為を中断するのは男性30.8%に対し女性15.7%で、多くの女性は痛みを我慢して行為を続けているようです。

医学のうんちく/性に関する調査から(中)

年の差カップルが理想?

 性交渉への願望は、男性77.9%、女性41.4%。年代別では男性は40歳代の85.9%と50歳代の81.2%が最も多いのに対し、女性では20歳代の60.2%と30歳代の57.3%が最も多く、男女間で性交渉を希望する年代が合致しませんでした。性的には“年の差カップル”が合致するということでしょうか。
 また性交渉を自分から求めるのは男性の56.9%に対し、女性は4.6%。男性が草食化しているとは一概に言えないのかもしれません。

男性は時間、女性は質

 性交渉時の悩みは、男性では「挿入時間や射精までの時間が短い」が30.2%と最も多く、女性では「絶頂感に達することができない」が21.5%、「快感が得られない」が15.0%。男性は時間、女性は質に重きを置いているようです。

男性の見栄かも

 1回の性交渉(前戯から終了まで)に要する時間は、男性で平均31.0分、女性で平均29.1分と男性の方が所要時間を長く回答しています。ただ男性の性交渉時の悩みとして挿入・射精時間の短さがあるため、見栄を張っている可能性があり、そのまま受け取ることはできないのかもしれません。


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医学のうんちく/Y染色体のお話(中)
山形徳洲会病院長
笹川 五十次
(ささがわ・いそじ)1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。