徹底して山形に密着したフリーペーパー

《おしえて!編集長》 ガソリン価格、なぜ違う?

2007年2月23日
 やまがたコミュニティ新聞のカッシーです。私は通勤や仕事にマイカーを使っていて、ガソリンの値段はとても気になります。でもお店によって違ったり、地域によってもバラバラ。どうして違うのか、何でも知ってて頼りになる編集長に聞いてみました。
《おしえて!編集長》 ガソリン価格、なぜ違う?
何だか、知らないうちにガソリンの値段が下がってきた感じがするんですけど。

原油安が原因


 「確かに安くなってきたね。石油情報センターの調べだと、山形県の平均価格(レギュラー、1リットル当たり)は去年8−9月の143円をピークに下がり始め、10月139円、11月135円、12月−今年1月が133円。2月も下がるのは間違いない」
 「背景は原油価格の下落だ。産油国である中東諸国の政情不安なんかで去年8月には1バレル(約159リットル)70ドル以上の高値をつけたけど、米国が暖冬だったりして現在は50−60ドルまで下がっている。原油安を受けて新日本石油とか出光興産といった石油会社がスタンド業者に販売するガソリンの価格を引き下げたことが値下がりにつながっているんだ」
《おしえて!編集長》 ガソリン価格、なぜ違う?
友達が山形市周辺では天童市が特に安いって言ってました。

山形と天童で6円差


 「そうだね。国道13号沿いだと、山形市はセルフの安いところでも121円ぐらいだけど、天童市だとセルフもフルサービスも115円が多い。山形市で給油するのに比べ6円ほど安くなるね」
 「6円も差があると、50リットル給油すれば300円違ってきて、カッシーの好きな幸楽苑の『290円ラーメン』が食べられる。つまり一食分が浮くわけだ。俺は食べたことないけどね」
《おしえて!編集長》 ガソリン価格、なぜ違う?
何でカッコつけるんですか。「290円ラーメン」も消費税入れると300円超しますよ。でも、どうして天童市が安いんですか。

競争度合いで決まる

 「それだけスタンドの競争が激しいんだよ。天童市にはコーナンフリート(大阪府堺市)、一光(名古屋市)、宇佐美鉱油(名古屋市)といった『フリート』と呼ばれる全国展開の安売りスタンドが進出していて、これに地元の野口鉱油が加わってドライバーの奪い合いをしてる」
 「だから原油安とか、石油会社の値下げとか、何かきっかけがあると天童では安売りが始まる土壌があるんだ。時には石油会社に安売りのツケがまわってくるから、石油会社は真っ青だけど。不思議なことに山形市にはフリートの進出がゼロで、スタンド間の競争はそれほど激しくない」
 「例えると、幼稚園とか小学校の低学年のクラスで、落ち着きのない子どもが1人いるとクラス全体が騒がしくなるって言うだろ。天童クラスには落ち着きがない子どもが4人もいるんだ。そんな子どもがいない山形クラスは先生の言うことを静かに聞いてる、って感じかな」
《おしえて!編集長》 ガソリン価格、なぜ違う?
安売りはドライバーにとっては大歓迎ですけど、採算はとれてるんですか。

採算割れの可能性


 「難しい質問だね。石油会社やスタンド業者は明らかにしてないんだけど、石油会社の販売価格、つまりスタンド業者の仕入れ価格は110円ぐらいだと思うんだよ。セルフで人件費を省いたとしても、7円ぐらいのマージンは必要だと思うんだけど」
 「実際、優等生(?)の山形市のスタンド業者は『天童は異常。採算がとれるわけない』ってあきれてるし、天童市のスタンド業者にしてからが『こんな価格は長く続けられない』って言ってる」

採算に合わないこと、どうしてやってるんですか。

武闘派?スタンド業界

 「それがこの業界の不思議というか、面白いところ。天童に限らず全国のスタンド業者にいえることなんだけど、売れ行きが落ちるっていうことに対して我慢できない人たちみたいなんだ」
 「普段は適正なマージンを乗せて販売するんだけど、競争相手に安売りされて客を奪われると頭に血がのぼるらしくて、採算を無視しても売られたケンカは買うっていう体質がある。いわば業界全体が武闘派なわけだ」
 「だから、ライバル店がいくらで売っているか疑心暗鬼で、ドライバーになりすまして時々調査してるらしい。 20年ぐらい前に実際に沖縄であった例だけど、ライバル店同士が意地になって値下げを繰り返して、他県で120円ぐらいの時に50円ぐらいまで下がったことがあった。石油会社はあわててたけど、ドライバーは大喜びだったね」

面白ーい。そんな競争、ぜひ山形市でも期待したいですね。