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医学のうんちく/セクハラ(上)

2020年6月26日
 3年前、ハリウッドの大物映画プロデューサーが大勢の女優にセクシュアルハラスメント(セクハラ)を繰り返し、「#MeToo」運動が盛り上がりました。今回はセクハラのお話です。

「性的な言動」が問題

 セクハラとは、性的な言動により個人または職場全体に不利益・不快感を与えることと定義されています。性的な言動とは、性的な内容の発言と性的な行動を指します。
 性的な内容の発言とは具体的には「君、彼氏いるの?」「きれいな脚だね」などで、「男性経験は?」などは一発アウト、即退場です。
 性的な行動は分かりやすく、性的な関係を強要したり、必要もなく身体に触ることなどです。

医学のうんちく/セクハラ(上)

対価型と環境型

 セクハラには労働者の意に反する性的な言動が行われ、それを拒否したことで解雇、降格、減給、重要な仕事を与えられないといった不利益を受ける「対価型」と、待遇面では変わらないものの労働者の就業意欲が低下する「環境型」に大別されます。

被害者の多くは女性

 米国連邦政府職員を対象とした調査では、セクハラを受けた経験がある女性が42%だったのに対して男性は15%と、被害者は圧倒的に女性が多いのが実情です。
 ただ最近は、同性間のセクハラがみられるのも特筆すべきところです。

統計上も増加

 セクハラは職場だけでなく、教育現場やスポーツ分野でも起きており、2017年にわいせつ行為などで懲戒処分を受けた公立学校の教育職員は210人でした。
 16年の厚労省所管の独立行政法人による調査では、25~44歳の女性の約30%が職場においてセクハラ被害を経験しており、容姿や年齢、身体的特徴について話題にされた(53.9%)、不必要に身体に触られた(40.1%)、性的な話や質問をされた(38.2%)の順で多くみられました。


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山形徳洲会病院長
笹川 五十次
(ささがわ・いそじ)1982年 富山医科薬科大学(現富山大学)医学部卒業、86年同大学大学院修了後、ハワイ州立大学医学部を経て、04年に山形徳洲会病院副院長、08年から現職。日本泌尿器科学会認定泌尿器科専門医、日本透析医学会認定透析専門医、日本腎臓学会認定腎臓専門医。