徹底して山形に密着したフリーペーパー

後藤クリーニング(長井市)タクシー活用し集配送/新型コロナに対応 山形市全域で

2020年5月8日
 後藤ドライクリーニング(長井市、後藤賢一社長)は山形市のうるしやまタクシーと提携し、タクシーを活用した衣類の集配送・長期保管サービスを始めた。クリーニング店による集配送・保管サービスは珍しくないが、新型コロナウイルスの感染防止に向けタクシーを活用するのは全国で初めてという。
後藤クリーニング(長井市)タクシー活用し集配送/新型コロナに対応 山形市全域で

 サービスは専用ダイヤルで利用を申し込むと、同社から集荷キットが送られてくる。利用者はクリーニングと保管を希望する衣料を入れ、集荷を望む日時を連絡する。集荷は午後10時まで可能。
 指定した日時に到着したタクシーの運転手に料金を渡す。料金はコートやジャンパーは各1点、シャツやスカートは2着で1点とカウントし、タクシー代を入れ9点で1万円。保管期間は最大9カ月で、希望する日時にタクシーが届ける仕組み。対象は山形市全域。
 タクシーの貨物配送は原則的に制限されているが、集配送は「救援事業」として国土交通省の運輸支局に届け出済み。後藤社長は「コロナでクリーニング業界やタクシー業界は打撃を受けているが、新サービスで活路を見出したい」と話している。
 同社は山形、福島、埼玉の3県で33店の「マルセンクリーニング」を展開している。