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Let´s know 脳!/スマホ症候群

2020年5月8日
 新型コロナウイルスの感染拡大で休校措置が長期化し、児童や学生らがスマホに接する機会も増えると予想されます。今回は、それに伴う「スマホ症候群」についてのお話です。

様々な症状が

 スマホ症候群とはスマホやパソコンの画面を長時間にわたって見続けることで生じる様々な症状のことで、具体的には①ドライアイ、充血、視力低下など眼の症状②首、腰、肩のコリ、頭痛など身体的症状③食欲減退、不安感といった精神的症状――などです。
 こうしたスマホ症候群の症状は、「難治性むち打ち症」の症状と類似点が多々あります。

Let´s know 脳!/スマホ症候群

むち打ち症と類似

 難治性むち打ち症とは交通事故によって引き起こされる最も多い外傷で、頸部に急激な負荷がかかることで頸部だけでなく、全身に様々な症状が生じます。
 なぜ頸部への負荷が全身に影響するかといえば、頸部には自律神経が密集しているため、頸部に負荷がかかると自律神経のバランスが崩れるからです。
 自律神経はわれわれの体内の環境を整えている神経なので、自律神経のバランスが崩れると全身に影響を及ぼすと考えられます。

頸部に刺激を与えると

 こうした難治性むちうち症について、頸部に低周波の電気刺激を与えてコリをほぐすと、薬物治療でも治らなかった患者の症状が改善されるという研究結果が昨年、今年と相次ぎ報告されています。

ストレッチの励行を

 コロナの長期化でオンライン授業が導入されるなど、今後もスマホ依存度は高まりそうです。スマホ症候群の予防のためには頸部への負担を減らすのも一考でしょう。
 胸を張ってあごを引く姿勢を心がけ、前屈、後屈、側屈、回旋といった頸部ストレッチなどがお勧めです。


Let´s know 脳!/スマホ症候群
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。