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あなたの目 健康ですか?/(145)疲れ目対策

2020年5月8日
 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークやオンライン学習などで「目」への負荷がいつも以上にかかってきそうです。そこで大切なのが疲れ目対策です。

20―20―20ルール

 ご紹介したい疲れ目対策は、米国で提唱されている「20―20―20ルール」です。これはパソコンやスマホを20分使ったら、20秒間、20フィート(5~6メートル)先を見て目を休めるという方法です。
 近くをずっと見ているとピント合わせ筋が緊張してしまいます。緊張状態が長く続くと休んだだけでは緊張がほぐれない病的緊張となり、視線を動かすと焦点が合いにくくなったり、目が痛むといった眼精疲労の状態になってしまいます。そうなる前に20―20―20ルールで目を適度にストレッチすることが大切です。

あなたの目 健康ですか?/(145)疲れ目対策

お子さんにもお勧め

 お子さんにとっても近くを見続けることは近視を進める原因になります。30センチより近づいて見る子はそれ以上離して見る子より2.5倍も近視が進みやすいといわれています。20―20―20ルールはお子さんにも効果的です。

目を温めるのも有効

 それでも目が疲れて苦しくなった場合に効果的なのが目を温めることです。「温める?」「冷やすんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、冷やすのは打撲など炎症がある場合です。疲れ目やドライアイの場合には温めることを心がけましょう。

いたわりましょう

 気づくと長時間同じ姿勢でいたりしますので適度に軽い運動をすることも忘れないようにしたいです。
 ステイホームといわれるように家で過ごすことも増えましたので、疲れ目対策で目もいたわりましょう。


あなたの目 健康ですか?/(145)疲れ目対策
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院長
高橋 義徳
たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。