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<荒井幸博のシネマつれづれ> ハリウッド男優陣 老いてなお意気軒昂

2008年8月22日
 50過ぎになると気になるのが体力の衰え。でもハリウッドのオジさんたちは、そんな悩みはどこ吹く風で元気そのもの。
<荒井幸博のシネマつれづれ> ハリウッド男優陣 老いてなお意気軒昂

「ダイ・ハード」が復活

 昨年はブルース・ウィリスが52歳にして12年ぶりに「ダイ・ハード4・0」でシリーズ復活、激しいアクションをこなして「やるな」と思っていたら、還暦を迎えたシルベスター・スタローンが「ロッキー・ザ・ファイナル」で16年ぶりにロッキー役に挑んだ。もちろん肉体を鍛え込んだうえでの挑戦だ。

スタローンも元気

 スタローンは、せっかく鍛えた肉体を惜しんだのか、それとも余勢を駆ったのか、今年は「ランボー最後の戦場」でランボーまで20年ぶりに復活させた。ここまで来ると頭を下げるしかない。

<荒井幸博のシネマつれづれ> ハリウッド男優陣 老いてなお意気軒昂

そしてフォードが

 そして、公開から2カ月が過ぎたが、「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」で19年ぶりにハリソン・フォードも帰ってきた。1作目「レイダース 失われたアーク」撮影時38歳だったフォードも66歳。日本の感覚でいえば年金受給の歳(!)にもかかわらず、可能な限り自分でスタントに挑んでいるのは立派。

製作ルーカス 監督スピルバーグ

 老いたりとはいえフォードがコンディションを保っていなければ原案・製作総指揮のジョージ・ルーカス(64)も、監督のスティーブン・スピルバーグ(61)も、シリーズを復活させようなどとは思わなかったろう。
 これまでのシリーズ作品がそうだったように、本作も映画会社パラマウントのマークの山でスタート。「アメリカン・グラフィティ」をほうふつさせる若者たちが物語の幕を開けてくれる。
 「アメリカン・グラフィティ」は若きルーカスがメガホンをとり、31歳で無名のフォードが脇を固めるカタキ役で出演していた映画。自分たちの作品という点ではスピルバーグ監督「未知との遭遇」へのオマージュ(パロディ)も登場するからお見逃しなく。

<荒井幸博のシネマつれづれ> ハリウッド男優陣 老いてなお意気軒昂

オマージュも楽しい

 オマージュではこのほか、マーロン・ブランド「乱暴者」、チャールトン・ヘストン「黒い絨毯」、バート・ランカスター「欲望の砂漠」などなど、50年前の名作が随所に登場する。
 映画好き少年がそのままオジさんになった2人(ルーカスとスピルバーグ)が無邪気に喜んでいる様子がうかがえる。
 2人にフォードが加わって3人が「してやったり」とほくそ笑む顔まで見えてくる——そんな映画です。