徹底して山形に密着したフリーペーパー

Let´s know 脳!/春の頭痛(下)

2020年4月10日
 前回お話した春の頭痛の続編として、今回は自分でできる対処法「認知行動療法」についてのお話です。

認知行動療法とは?

 春の頭痛の原因のひとつには、環境の変化に伴うストレスがあります。認知行動療法は、これらの心の悩みを改善するために医学の現場でも取り入れられている治療法です。物事を自分だけの視点からではなく、様々な視点から捉えることで治療していこうというものです。

Let´s know 脳!/春の頭痛(下)

習慣的な行動を

 まずは自分から自己紹介をしてみましょう。新しい学校や職場では、そこに集まってきた人はみな期待と不安を抱えています。同じ境遇ですから、打ち解けたいと思っている気持ちも共通しているはずです。
 話すのが苦手な人は、自分が声をかけられたら自然に自己紹介ができるようあらかじめ準備しておきましょう。名前や出身、学校など共通のことがあると意外に早く仲良くなれるものです。

ポジティブシンキング

 「友達ができなかったらどうしよう」「仕事がうまくできなかったらどうしよう」といったマイナスのイメージをもたないことも大切です。「友達は必ずできる」「仕事は絶対うまくいく」と考えるのです。
 ラグビーのニュージーランド代表が試合前“ハカ”を行うように、実際に声に出すことも重要で、特に朝起きた時に声を出してモチベーションを高めることは脳科学でも効果的だとされます。

精神の安寧には

 認知行動療法は楽観的、肯定的な思考パターンが頭痛を含めた精神的な安寧につながるという考え方ですが、それには当てはまらない場合ももちろんあります。
 そんな場合は専門医への相談が必要ですが、考え方次第で新しい環境は素晴らしいものになるということは忘れずにいてほしいものです。


Let´s know 脳!/春の頭痛(下)
7/24

TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。