徹底して山形に密着したフリーペーパー

あなたの目 健康ですか?/(143)世界緑内障週間

2020年3月13日
 新型コロナウイルスの脅威が連日マスコミをにぎわしていますが、緑内障も失明につながる恐ろしい病気です。
 そんな緑内障の恐ろしさを広く知ってもらおうと、3月8日から14日までの1週間は「世界緑内障週間」と定められています。

失明原因の第1位

 緑内障は何らかの原因で目の神経(視神経)が侵されて視野が狭くなる病気です。40歳以上の20人に1人、70歳以上の10人に1人が罹患しているとされ、日本人の中途失明原因疾患の第1位になっているほか、緑内障による視野・視力障害は健康寿命にも影響します。
 しかも緑内障は初期の段階では自覚症状がなく、気づいた時には症状が進行してしまっているケースが多いのです。

あなたの目 健康ですか?/(143)世界緑内障週間

早期発見・早期治療

 そんな緑内障に対処するには早期発見、早期治療が重要な役割を果たしています。早期に発見できればレーザー照射や手術、点眼治療などの対策が施せます。
 緑内障の早期発見のためにも40歳を過ぎたら眼科検査も含めた健康診断が大切です。家族に緑内障で治療している人がいたり、近視が強い人は緑内障のリスクが高いので肝に銘じましょう。

グリーンにライトアップ

 世界緑内障週間にあわせ、日本各地で「ライトアップinグリーン運動」が展開されます。県内では山形市の文翔館、上山市の上山城、米沢市の山大工学部旧本館が17時から21時の間、緑内障のシンボルカラーであるグリーンにライトアップされます。

ぜひ検診を

 ライトアップされたこれらの施設を目にする機会があったなら、緑内障の恐ろしさを思い出し、早期発見のため検診を受けましょう。


あなたの目 健康ですか?/(143)世界緑内障週間
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院長
高橋 義徳
たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。