女性の美と健康/納豆のお話
死亡率が10%減少!
この調査は、国内の40~60代の男女約9万人を対象に、1995年から約15年間にわたって追跡調査したものです。
発酵性大豆食品を食べた量により5つのグループに分けて調べたところ、最も多くとる(1日約50グラム)グループは最も少ないグループに比べ死亡率は約10%低かったとしています。

栄養価に富む
ちなみに50グラムは納豆1パック程度。発酵性大豆食品といえば代表格は納豆でしょう。では納豆はなぜ体にいいのでしょうか?
そもそも納豆とは大豆を納豆菌で発酵させた食品です。細胞の成長や再生を促すビタミンB群、骨粗しょう症に有効なビタミンKとCa、新陳代謝や老化防止に役立つポリアミン、さらには血栓を溶かす効果があるとされるナットウキナーゼなど様々な栄養価に富んでいます。
夜に食べましょう
そんな納豆は朝、昼、夜のいつ食べればいいのでしょうか? 「外食の朝定食には納豆がつきものだから朝じゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、お勧めは夜です。
というのも心筋梗塞、脳梗塞という血栓に由来する病気は朝に発生しやすいもの。納豆を夜に食べ、寝ている間に血栓を溶かすのがベストです。
食べ方にも注意を
食べ方にも注意を。ナットウキナーゼは熱に弱く70度の熱で死滅してしまうので、納豆汁、納豆チャーハン、納豆パスタなどは健康面からはあまりお勧めできません。


セントラルクリニック院長
村山 一彦
●(むらやま・かずひこ)山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。