徹底して山形に密着したフリーペーパー

内科あれこれ/新型肺炎の話

2020年2月22日
 全国で新型コロナウイルスの感染が広がっています。現時点で県内での感染例はありませんが、この先が心配です。私は感染症の専門家ではなく、憶測でものを言うことは控えたいと思いますが、町医者の立場から、これまでに報道されている範囲でお伝えしたいことはあります。

受診の目安

 感染拡大を食い止める水際対策も大事でしたが、今後は普通に流行する感染症として対応していく必要があります。
 2月17日に「受診の目安」が発表になり、国は風邪の症状や37.5度以上の発熱が4日以上続いた場合は各都道府県に設置された「帰国者・接触者相談センター」に相談するよう勧めています。

内科あれこれ/新型肺炎の話

医療機関を受診する場合

 ただ、37.5度以上の熱があるのに4日間も家でじっとしていられるでしょうか。普通は医療機関を訪ねるでしょう。これはやむを得ませんし、私たちもインフルエンザならその治療、そうでなければ解熱剤などの対症治療を施します。
 その場合も車の中で待機していただくといった対応はとらざるを得ません。また診察も症状をうかがう問診だけにさせていただくこともあり得ます。医院としては「院内感染」だけは避けたいのです。ご協力をお願い致します。

センターの指示に従う

 症状があってセンターに相談した場合、センターの指示は必ず守ってください。センターが指定する医療機関以外のところで受診するのは避けてください。
 今回の中国からの報道で、多くの患者さんが病院に駆け付けたため、外来にまで患者さんがあふれている情景がみられました。あれではかえって感染を広げるだけです。
 感染から身を守るため、手洗い、うがい、マスクの着用などを心がけましょう。


内科あれこれ/新型肺炎の話
きくち
きくち内科医院 院長
菊地 義文
(きくち・よしふみ)1985年(昭和60年)東北大学医学部卒業。同大医学部第三内科を経て96年に山形市立病院済生館へ。2013年4月に「きくち内科医院」開院。