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真理子先生の女性のミカタ/単純ヘルペス

2020年2月14日
 風邪やストレスなどで免疫力が落ちた時、唇の周辺に水疱(すいほう)や潰瘍(かいよう)ができることがあります。これは口唇ヘルペスという「単純ヘルペスウイルス感染症」のひとつです。

唇周辺と性器に症状

  単純ヘルペスウイルスには接触で感染して口唇ヘルペスとして発症する1型と、性交渉で感染して性器に口唇ヘルペスと同じような症状があらわれる2型があります。
 いずれも一度感染すると死滅することはなく、症状が消えた後も感覚神経に潜伏しておとなしくしていますが、免疫力が低下した時に再び活性化し、同じ場所で悪さを繰り返すというのが発症のメカニズムです。女性は男性よりかかりやすく、症状は悲惨です。

真理子先生の女性のミカタ/単純ヘルペス

新生児ヘルペスも

 もっとも1型と2型の分け方はそれほど明確なものではなく、最近ではオーラルセックスの影響か性器に症状があらわれる1型もあります。
 また唇の周辺や性器だけでなく、広範囲に症状があらわれることもあります。1型と2型のいずれのウイルスも原因となる新生児ヘルペスは主に産道で感染します。

症状を緩和する薬

 単純ヘルペスウイルスを根治する治療薬はありませんが、症状を緩和するには内服薬が効果的で、塗り薬もあります。 年に何度となく再発する悩みを抱えている人には再発頻度を抑える治療方法もあります。抗ウイルス薬を内服すると再発率は5%程度に減り、パートナーに感染させてしまう危険も減ります。

正しい理解を

 単純ヘルペスウイルスは自分だけでなく他人も感染させやすい病気であり、何度も再発する厄介な病気です。このことを知って治療することが自分を守り、他人を守ることにつながります。


真理子先生の女性のミカタ/単純ヘルペス
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院長
伊藤真理子
(いとう・まりこ) 1986年山形大学医学部卒業。山大病院、篠田病院を経て2005年6月に真理子レディースクリニックを開業。日本産婦人科学会認定産婦人科専門医。