あなたの目 健康ですか?/(141)視覚障害者スポーツ
2020年1月10日
明けましておめでとうございます。今年最大のイベントは何と言っても2020年東京五輪・パラリンピック。視覚障害者の活躍にも期待したいものです。
東京パラと視覚障害者
東京パラリンピックでは22競技が実施され、このうち視覚障害者の競技は陸上競技、自転車競技、馬術、5人制サッカー(ブラインドサッカー)、ゴールボール、柔道、ボート、水泳、トライアスロンの9つです。
この中でゴールボールは一般にはあまり知られていないかもしれませんが、視覚障害者3人が1組になり、鈴が入ったボールを転がして相手のゴールに入れる屋内競技です。選手は音を頼りに戦うため観客は静かに試合の行方を見守ることが必要で「静寂の戦い」とも呼ばれています。

日本眼科学会も応援
そんな東京パラリンピックを前に、日本眼科学会、日本眼科医会では「アイするスポーツプロジェクト」を展開しています。
視覚に障害があっても、体を動かし、汗をかき、心を通わせ、それらを通じて「生きる」ことを満喫してもらいたい、仲間をつくり、ともに躍動し、健常者の方たちとも交流してもらいたい。このプロジェクトはそんな願いを込めています。
また彼らが取り組んでいる競技についての理解を深めるため、スポーツ体験イベントなども実施ています。
私も参加してきました
かく言う私も先だってブラインドマラソン体験に参加してきました。想像していた通りの大変さでしたが、視力以外の感覚を一生懸命に使おうとしている自分に気づき、「こういう感覚が障害者スポーツのメリットのひとつかもしれない」と痛感した次第です。
詳しくは日本眼科学会のHPをご覧ください。


院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。