徹底して山形に密着したフリーペーパー

後発医薬品のサンド(東京)上山事業所を閉鎖へ/操業停止 120人を雇用調整

2019年12月27日
 スイスの製薬大手ノバルティスのグループ企業で後発医薬品を製造するサンド(東京)が、主力工場で上山市新金谷の上山工業団地にある「上山事業所」の操業を来年1月末で停止し、6月までに全事業を閉鎖することが明らかになった。同事業所の従業員120人に対しては、会社側からグループ内への移籍や再就職支援などが提案されている。
後発医薬品のサンド(東京)上山事業所を閉鎖へ/操業停止 120人を雇用調整

 やまコミの取材に対し同社では「グローバル戦略の一環として2020年末までにグループ内の篠山工場(兵庫県丹波篠山市)への集中・統合を進めているのは事実。それ以上は答えられない」と回答している。
 サンドは世界45カ国に後発医薬品の製造拠点を持ち、上山事業所では各国から輸入した製剤の検査と1・2次包装を行っている。
 上山事業所の前身は1947年に操業を開始した旧共立薬品工業(奈良県高取町)の上山工場で、以後は現在に至るまでサンドの後発医薬品製造の一翼を担ってきた。
 ただ国内の後発医薬品市場は曲がり角を迎えている。国内で流通する後発医薬品のシェアは国が目標とする80%に近づき、今後の大きな成長は見込みにくい状況。後発医薬品メーカー各社は世界的視野でのリストラクチャリング(事業再構築)を迫られており、篠山工場への移管を急ぐサンドの動きもこうした流れの一環とみられる。

◆        ◆
後発医薬品のサンド(東京)上山事業所を閉鎖へ/操業停止 120人を雇用調整

 上山市では先月上旬、明治の完全子会社で菓子製造の蔵王食品が来年9月末で会社を解散することが明らかになったばかり。蔵王食品の従業員も120人規模で、相次ぐ雇用調整の発生に市やハローワークなど関係者は今後の対応に追われそうだ。