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生協共立社(鶴岡市)山形市に納骨堂/永代供養墓 併設

2019年12月13日
 生活協同組合共立社(鶴岡市)は、山形市中桜田に永代供養墓を併設した納骨堂を建設する。生協組織が納骨堂を運営するのは全国でも珍しいが、共立社は2016年に三川町で東北初となる「こ~ぷ協同の苑」を開設、同様の施設を県内に拡充していく計画で、組合員から要望の強かった山形市での建設を決めたという。
生協共立社(鶴岡市)山形市に納骨堂/永代供養墓 併設

 場所は東北芸術工科大学と西蔵王高原を結ぶ市道三本木線沿いで、開発面積は1271平方メートル。一帯は市街化調整区域だが、11月26日に開催した市開発審査会が墓埋法が規定する納骨堂と認定して「許可相当」とした。
 整備するのは納骨堂65平方メートルと8台分の駐車場スペース。来年春に着工、6月の完成を目指している。その他の施設の詳細について共立社では「最終的に固まっていないのでコメントできない」としている。

生協共立社(鶴岡市)山形市に納骨堂/永代供養墓 併設

 三川町の協同の苑は敷地1153平方メートルで、115平方メートルの納骨堂、7台分の駐車場スペースを備える。納骨堂には480基分の納骨室があり、希望に応じて7回忌、13回忌、最長33回忌まで利用できる。その後は永代供養墓に合祀される。
 共立社によれば、墓地の管理を担える親族がいなかったり、菩提寺がなかったりする組合員から納骨堂や永代供養墓の開設を求める声が数多く寄せられているという。


増える納骨堂

 核家族化や高齢化などで先祖代々の墓を守るのが難しくなっている中、全国的に注目を集めているのが永代供養墓を含む納骨堂だ。山形市周辺でも納骨堂を整備する寺院がジワリと増えている。
 納骨堂とは個人や夫婦など様々な単位で遺骨(骨壺)を保管する場所のこと。大半は室内に設けられ、室内には複数の遺骨が保管されていることから、一般的なお墓が「一戸建て」なら納骨堂はさながら「共同住宅」のイメージ。

生協共立社(鶴岡市)山形市に納骨堂/永代供養墓 併設

 一般的なお墓の場合、納骨後は半永久的にお墓の中に遺骨が納められるのに対し、納骨堂の場合は永代供養墓に合祀されるまで一定期間の安置期間があるのが特徴。
 その期間は「人が仏になるのに33年かかる」とされていることから33年までが多いが、中には無期限のところもある。
 お墓の場合は墓石の購入費や戒名料などで平均100万~200万円かかるとされるが、納骨堂なら半値以下に抑えられるという。こうした経済的な理由に加え、①子どもがいない②子や孫に迷惑をかけたくない③すぐに永代区養墓にないることには抵抗がある――といったことも納骨堂人気につながっているようだ。