徹底して山形に密着したフリーペーパー

佐五郎(山形市)社長 佐藤 浩之さん

2019年11月8日
佐藤 浩之(さとう・ひろゆき) 1974年(昭和49年)、明治創業の老舗精肉店「佐五郎」の3代目社長・佐藤充昭氏の長男として山形市で生まれる。日大山形高から新潟産業大学経済学部に進み、卒業後、食肉業の知識・技術を教える竹岸食肉専門学校(茨城県土浦市)で半年間学んだ後に東京・人形町の有名精肉店「日山」へ。2002年にUターンして佐五郎入社、03年専務、19年10月に4代目社長就任。45歳。
佐五郎(山形市)社長 佐藤 浩之さん

伝統の味を守り、継承していく
  社長としての責任を感じてます

――社長になってたの知らなかった(苦笑)
 「先月に就任したばかりで。まだ挨拶回りの最中で、ここに登場させていただくのはタイミング的にありがたいです」
――お店はたま~に利用させてもらってます。

来年で創業110年!

 「当社の創業は1910年(明治43年)、初代の佐藤佐五郎が今の山交ビルのあたりで『佐藤牛肉店』を始めたのが始まりです。当時は県内産の牛肉、豚肉、鶏肉を仕入れ、地元の人を対象に販売していたようで、創業から数年後に現在地に移転したと聞いてます」
 「祖父に当たる2代目の哲太郎が戦後の混乱期にすき焼きなど肉料理の提供を始め、山形牛にこだわる現在のスタイルを確立しました。店名を『佐五郎』に変えたのは86年(昭和61年)に3代目を継いだ父。その父は先月から会長に」
――一家相伝で。 
 「幼稚園時代の作文にも『大きくなったらお肉屋さんになる』って書いてましたね(笑)」
――でも、いざ社長となると大変じゃないの?

山形牛専門店として

 「積み重ねてきた伝統を守り、次代に継承していくことへのプレッシャーは確かにあります。3代目の父からも、お客様が当社に求めている品質のレベルは高く、それを裏切れば会社はつぶれると口を酸っぱくして言われてきましたから」
――品質のレベルって具体的には?
 「当社は高級和牛の山形牛を専門に取り扱っていますが、山形牛を出す店も増えてきている。そんな中で当社が提供するのは最高ランクの『A4』『A5』だけです」
――でもそれだと当然、仕入れの価格も高くつくわけでしょ?

大切な佐五郎ファン

 「特にここ数年は子牛不足で山形牛など和牛は高値が続いてますから。でも企業努力で売価をギリギリまで抑えて、なおかつお客様に満足を与えられる品質を提供していかないと。肉質によって切り方を変えたり、すき焼きの割り下も季節によって味つけを微妙に変えたりといった不断の努力が必要です」
――そうなんだあ。
 「低価格の焼き肉店やステーキ店も増えてますが、脅威とは感じてません。大切にしたいのは佐五郎ファンのお客様。伝統の味を守りながら、新しいメニューなどにも挑戦していきたい」

ビビビ婚?

――話は変わるけど、店の2階で女将さんしてる奥さん、美人だよね。
 「知人に紹介されて一目でビビビと(笑)」
――だろうなあ。
 「むこうもビビビときたらしく」
――本当かなあ(苦笑)