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Let´s know 脳!/群発頭痛

2019年11月8日
 頭痛の中でも特に痛みが激しいのが「群発頭痛」で、心筋梗塞、尿路結石とともに“三大激痛”に数えられています。

涙や鼻水を伴う

 群発頭痛は①決まった時間に症状が現れる②片目の周りと目の奥がえぐられるような激しい痛みを伴う③涙、鼻水、鼻づまり、目の充血、まぶたが腫れて垂れ下がる――などの特徴があります。
 涙や鼻水を伴うことや目の周囲の痛みであることから、眼科や耳鼻咽喉科を受診したり、時には精神的な疾患を疑って心療内科を受診する人もいます。実際に群発頭痛と診断されるまでに数年かかったというケースも珍しくありません。

Let´s know 脳!/群発頭痛

男女差はありません

 群発頭痛は20~40歳代の男性に発症することが多く、以前は男性特有の病気といわれていましたが、女性の社会進出や喫煙などで現在では性差は少なくなっています。
 実際、昨年に当院で群発頭痛と診断した人は男性49人、女性36人でした。また18歳以下の患者は12人、最小年齢は14歳の中学生。決して大人の男性の病気ではありません。

季節の変わり目に多く

 群発頭痛は特に季節の変わり目に多いとされ、当院でも春と秋で全体の92%を占めます。この時期は発作の誘発を避けることが大切です。体が温まったり、空腹でも満腹でも誘発されます。
 自分でできる予防としては、頭痛の時期には飲酒、喫煙を控え、食事や睡眠も規則正しく、食事は適正な量で腹八分目にすることを心がけましょう。群発頭痛は一度起こってしまうとやっかいで、予防に勝る治療法はありません。

専門医に相談を

 群発頭痛の痛みは強烈なため、市販の頭痛薬での対処は難しく、医療機関での治療が必要です。多くの方は一度診断すれば、1年後、2年後の発作期にも全く同じ症状で受診し、その都度対応しているのが現状です。


Let´s know 脳!/群発頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。