徹底して山形に密着したフリーペーパー

業界再編 変わる県内スタンド

2019年10月25日

山形市内のガソリンスタンドなんですけど、最近、エネオスの看板が増えてません?

 「おっ、鋭いね。スタンドの数自体に変化はないけど、エネオスの看板が増え、代わりにエッソやモービル、ゼネラルの看板が姿を消した。つまりエッソ、モービル、ゼネラルの看板を掲げてたスタンドがエネオスの看板に変えたんだ」
 「この背景を説明すると、エネオス本体とエッソ・モービル・ゼネラルの本体が経営統合し、今年6月までに看板をエネオスに一本化するよう全国のスタンドに要請したんだよ」
 「もともと県内でエネオス看板だったスタンドはヤマリョー(山形市、12店)、富士鉱油(同、9店)、カメイ(仙台市、4店)、ENEOSフロンティア(同、3店)あたり」
 「エネオス看板に変えたのはエッソ系の日米商事(山形市、13店)、モービル系の野口鉱油(天童市、19店)、ゼネラル系の山形ガス燃料(山形市、2店)だ」

業界再編 変わる県内スタンド
業界再編 変わる県内スタンド

中央の再編が地方にも波及したと。

 3社に集約 

 「ある意味、政界再編と同じ構図だね。さかのぼれば1980年代、図に示すように石油元売り会社と石油精製会社は17社あったんだ。それが再編を繰り返し、現在ではJXTGエネルギー、出光興産と昭和シェル石油、コスモ石油の3グループに集約された」

ふ~ん

 元をただせば 

 「図を参照して欲しいんだけど、元をただせばヤマリョーは三菱石油、富士鉱油は共同石油の系列だった。JXTGエネルギーの中核をなす旧日本石油の系列が県内になかったっていうのが不思議だよね」

出光と昭シェルの統合は4月だったんですね。

 出光・昭シェル看板は 

 「出光の創業者は小説や映画『海賊とよばれた男』のモデルにもなった立志伝中の人物。その創業者の反対で統合はすったもんだしたけどね。ただ統合後もそれぞれの看板は残すらしい。昭和シェル系列は2店の千代田商事(山形市)と1店の菱沼(同)だ」
 「一方の出光だけど、旧日石と同様に県内の系列特約店は9月以降はゼロ。再編が本格化する以前、石油元売りの〝2強〟といえば旧日石と出光だったんだけどね」

 独自路線のコスモ 

 「裏を返せば、コスモ石油の看板を掲げて13店を展開する遠藤商事(山形市)が昔から強かったんだろうなあ。遠藤商事はもとは丸善石油の系列。中央の再編で全国的にはJXTGエネルギー51%、出光・昭和シェル31%、コスモ石油10%になるらしいけど、県内では遠藤商事の踏ん張りでコスモのシェアは全国を上回るとみられている」

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