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女性の美と健康/トリコモナス膣炎

2019年10月25日
 トリコモナス膣炎は膣トリコモナスという原虫が原因で生じる性感染症です。

放置しておくと…。

 症状は女性の場合、緑色や黄色の泡状のおりものが大量にみられることがあります。また生臭い臭い、性器周辺のかゆみ、膣の発赤や圧痛も特徴です。放置しておくと骨盤内炎症性疾患につながったり、妊婦では早産の原因にもなります。
 男性の場合は無症状のことが多いのですが、尿道にヒリヒリ感を感じることがあり、悪化すると
前立腺炎まで引き起こすことがあります。

女性の美と健康/トリコモナス膣炎

予防と診断は?

 性感染症ですので、予防はまずコンドームを使用すること。「何だか変」と思ったら早期の受診をお勧めします。
 症状が疑われる場合、診断を確定するために内診を行います。分泌物があれば綿棒でサンプルを採取し、顕微鏡で原虫を探します。男性より女性の方が陽性になることが多いのが実情です。

治療は内服で

 治療ですが、一般的にはメトロニダゾールまたはチニダゾールを経口で投与します。投与日数は7~10日程度で、セックスパートナーにも同時に治療することをお勧めしています。
 これらの薬を使用した場合、少なくとも72時間の禁酒が必要です。

大切な原因疾患治療

 昨今、「デリケートゾーンのかゆみには××××軟膏」といったテレビCMが流れていますが、私に言わせればとんでもないCMです。
 というのもデリケートゾーンのかゆみは万病のもと。大切なのは対処療法ではなく、原因疾患の治療なのですから。
 一時的に症状を和らげても、原因疾患を治さなければ一大事になることもありますゾ。


女性の美と健康/トリコモナス膣炎
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
(むらやま・かずひこ)山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。