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新顔です。よろしく/乳がんの危険因子

2019年10月11日
 肺がんにおける喫煙、胃がんにおけるピロリ菌のように、乳がんにも発症リスクを高める要素(危険因子)がいくつか指摘されています。

肥満、糖尿病

 その代表が「肥満」で、肥満の程度が増すにつれて乳がん発症のリスクが高くなるという研究結果があります。また「閉経後の肥満」は日本を含む世界の研究機関で確実な危険因子とみなされています。
 日本では実証は得られていませんが、欧米諸国の研究では「糖尿病」もほぼ確実に乳がんの危険因子とされています。糖尿病は乳がんに限らず、肝臓がんやすい臓がん、大腸がんの危険因子とされ、糖尿病は前述の肥満と密接な関係にあることは論を待ちません。

新顔です。よろしく/乳がんの危険因子

エストロゲンの分泌

 また古くから「初潮が早い」「出産経験がない」「閉経が遅い」ということが乳がんの危険因子であるとされてきました。これらの女性に共通するのは女性ホルモンのエストロゲンの分泌が盛んというところで、それだけ乳がんのリスクが高まるとされています。

5~10%は遺伝

 そして、見逃せない危険因子はやはり「遺伝」「家族歴」です。血縁者に乳がんの方がいる場合は、将来的な乳がん発症のリスクは高まってしまいます。遺伝的に近いほど、また人数が多いほどリスクは増加するとも言われています。
 一般的に乳がんを発症した人の5~10%は遺伝的体質を持っていると考えられます。

定期的に検診を

 もちろん危険因子が全くない人でも乳がんになる可能性はありますし、その逆もしかりです。
 今や2人に1人がなんらかの「がん」にかかってしまう時代です。乳がんに限らず、安心するためにも、がんに備えるためにもしっかりと定期検診を受けましょう。


新顔です。よろしく/乳がんの危険因子
尾形 貴史

TFメディカル
嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
尾形 貴史
(おがた・たかし)2007年山形大学医学部卒業。同大付属病院、公立置賜総合病院、山形済生病院、三友堂病院、山形県立中央病院などを経て現職。日本乳癌学会乳腺認定医。