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子供の成長を祝う 七五三

2019年9月27日
 子どもの無事と健康を祈って神社などにお参りするのが七五三。ただ「なぜ三歳、五歳、七歳の時に?」「いつやればいいの?」と素朴な疑問を抱かれる方も多いはず。そこで今号では七五三に関するQ&A。 
子供の成長を祝う 七五三

 七五三のはじまりは?

 七五三のはじまりは平安時代、室町時代、江戸時代と諸説があります。「7歳までは神の子」という言葉があるように、昔は子どもの死亡率が高く、7歳まで子どもが成長するかは神様次第でした。
 そこで子どもの成長の節目を祝う儀式が公家文化として流行し、次第に武家や庶民に広がっていきました。

 どうして七・五・三歳?

 三歳、五歳、七歳は子どもの節目の歳。平安時代にはそれぞれに儀式があり、3歳は髪を伸ばし始める「髪置の儀」、5歳は袴を着用する「袴着の儀」、7歳は着物の帯を大人用の帯に変える「帯解の儀」がありました。
 それらが引き継がれ、3歳は男女、5歳は男の子、7歳は女の子が対象になるのが一般的です。
子供の成長を祝う 七五三

Q 今風の七五三は?

 11月15日は平日にあたることが多いため、10月や11月の土日祝日や六曜の縁起のいい日に行う家庭が多いそう。

Q どこにお参りすれば?
 近隣の神社やお寺の氏神さまが一般的。お参りの際に収める初穂料は、3000~1万円ぐらいが相場のようです。
子供の成長を祝う 七五三

Q どうして11月15日?

 江戸時代、徳川5代将軍の綱吉が長男の徳松の成長を11月15日(旧暦)に祈願したからという説が有力です。
 ほかにも神無月(11月)に、七・五・三を足した15日を合わせたという説、氏神様への収穫の感謝を兼ねて鬼が出歩かない「鬼宿日」の15日に定めたという説もあります。

Q 数え年と満年齢のどちらでやれば?

 どちらでも大丈夫。例えば5歳の男の子と2歳の女の子がいる場合、今では満年齢と数え年で一緒にお祝いするのが一般的です。
子供の成長を祝う 七五三

ワンポイントアドバイス
神社に到着したら…

①鳥居の前で軽く会釈。
②参道は端を歩きます。
③境内にある手水舎(ちょうずや)に行き、水で左手、右手の順に清め、左の手のひらで水を受けて口をすすぎましょう。
 最後に左の手のひらを清めます。
④拝殿の前に行き、軽く会釈して鈴を鳴らす。
⑤お賽銭をやさしく投げる。
⑥2礼して2拍手、手を合わせて祈り、最後に1礼。