徹底して山形に密着したフリーペーパー

ホストタウン山形・サモア交流大使 斎藤アロイシアさん

2019年9月27日
斎藤アロイシア(さいとう・あろいしあ) 1965年サモアの首都アピア生まれ。19歳の時に青年海外協力隊でサモアを訪れていた山形市出身のご主人と知り合い結婚、22歳の時に山形市に移り住む。3人の息子さんを育てながら老人ホームでの介護、英会話教師、歌手などとして幅広く活動している。今年で山形市在歴31年、孫は6人。2020年東京五輪・パラリンピックに向け山形市はサモアのホストタウンに選ばれており、「ホストタウン山形・サモア交流大使」も務めている。愛称「シアさん」。53歳。
ホストタウン山形・サモア交流大使 斎藤アロイシアさん

嫁ぎ先の山形市で在住31年
  両国の懸け橋になれて嬉しい

――サモアという国の紹介からお願いします。

サモア人はほぼO型

 「サモアは南太平洋に浮かぶ島国で、位置的にはニュージーランドとハワイの中間あたり。面積は約3000平方キロメートルと山形県のほぼ3分の1で、人口は約18万人で山形市よりちょっと少ない規模です」
 「国民は大半がポリネシア系で、血液型はほとんどO型。性格はオープンで明るく、喜怒哀楽がはっきり。思ったこと、言いたいことそのまま表現する人が多いかな」
――格闘技K―1のマーク・ハント選手が確か…。
 「彼はニュージーランド人とのハーフ。純粋のサモア人といえば相撲の小錦、南海龍もそう」
――県内にいる純粋サモアの人って?
 「たぶん、私ひとり」
――山形に来て、違和感とかって。

山形に来て介護職も

 「12人きょうだいですが、サモアでは平均的な数。だから育ててくれた両親の面倒は子どもがみるのが当然という国がらね。山形では施設に1人で暮らしているお年寄りが多いのにビックリ」
 「だから、山形に来てお年寄りの世話をする老人ホームで働くようになったのは自然の流れだったね。言葉が分からず、最初は苦労したけど」
――子育てに関しても一家言お持ちだとか。

子どもの教育は厳しく

 「サモアでは学校で先生の言うことを聞くのは当たり前。先生から叱られたなら、それは自分が悪いんだろうと。最近はいろんなケースがあって一概には言えないけど、叱られた子の親が先生や学校にクレームをつける風潮はどうかと思う」
 「家庭でもそう。しつけは厳しくしないと。褒める時は褒める、叱る時は叱る。やさしさを心に隠して厳しく接するのが大切だと思います」
 「ストレスがないせいか、サモアでは子どもに反抗期がないの。だから長男がその兆候をみせた時は本気で殴りました」
――……(苦笑)。
 「殴られて長男も自分が悪いと思ったみたい。今ではいい思い出よ」
――山形・サモア交流大使になって。

試合前からノーサイド

 「忙しいよ。イベントには必ず出席するようにしてるし、サモア駐日大使は親戚だから、間に立っていろんな頼みごとをお願いされて(苦笑)」
 「でもサモアと山形の懸け橋になれるのは嬉しい。2国の交流が盛んになるため頑張ります」
――五輪に先立ち、10月5日はラグビーW杯の日本―サモア戦!
 「出身はサモアだけど、それ以上に山形にいた期間の方が長いからね。どちらが勝っても私はハッピーね」