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新顔です。よろしく/乳がん検診

2019年9月13日
 女性がかかる〝がん”の中で1番多いのは乳がん。死亡率では大腸がんや肺がんなどを下回って5番目ですが、その死亡率も年々上昇傾向にあるのが気がかりです。

受診率はまだ低く

 死亡率を抑えるのに早期発見・早期治療が大切なことは言うまでもありませんが、乳がん検診を受診される日本人女性の割合は世界的に見て必ずしも高くなく、米国人女性のおよそ半分と言われています。

新顔です。よろしく/乳がん検診

マンモグラフィで検診

 その乳がん検診ですが、日本では87年に視触診による乳がん検診が始まり、2000年から乳房専用のレントゲン検査である「マンモグラフィ」が検診に導入されました。現在、死亡率の低減効果が科学的に証明されている検査はマンモグラフィだけです。

その検査にも限界が

 ただ、マンモグラフィ検査にも限界があります。それは若い女性に多い、乳腺密度の高い「高濃度乳房」の場合、乳房全体が白く映ってしまってがんの白い影を見逃す可能性があるのです。
 中には自分で触れて乳がんのしこりを感じる場合でも、マンモグラフィでは映らないということさえあります。50歳以上の女性でも高濃度乳房の方はいらっしゃいます。

エコーとの併用を

 では、どうすればいいのか――。最近の臨床研究では、マンモグラフィと超音波(エコー)検査を併用することが有効だとされ、乳がんの発見率が上昇するという結果が出ています。
 まだ科学的に死亡率の低減効果は認定されていませんが、超音波検査でマンモグラフィの欠点を補完する可能性があることは確かなようです。

早期発見・早期治療を

 乳がん検診の実情をご理解いただいたうえで、早期発見、早期治療につなげるためにも積極的な受診をお勧めします。


新顔です。よろしく/乳がん検診
尾形 貴史

TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック医師
尾形 貴史
(おがた・たかし)2007年山形大学医学部卒業。同大付属病院、公立置賜総合病院、山形済生病院、三友堂病院、山形県立中央病院などを経て現職。日本乳癌学会乳腺認定医。