あなたの目 健康ですか?/(137)災害への備え
2019年9月13日
9月1日は防災の日でしたね。この日がなぜ防災の日かというと、1923年(大正12年)9月1日に発生した関東大震災にちなんでいるからだそうです。
眼鏡などのトラブル
さすがに関東大震災の経験者は少なくなったでしょうが、東日本大震災などで眼鏡やコンタクトに関して不自由を感じた人もいらっしゃるはず。
寝ていて眼鏡をかける暇もなく外に飛び出した、避難先でコンタクトの予備がなく難渋したといったトラブルはありませんでしたか?

普段からの心がけを
そんなことのないよう、寝るときは眼鏡を枕元に置いておくことを習慣づけましょう。避難する時には眼鏡を忘れないことはもちろん、予備の眼鏡を避難袋に入れておくことをお勧めします。
コンタクトで使い捨てタイプのワンデーの場合、数日分のコンタクトと眼鏡を避難袋に入れておきましょう。ワンデー以外の場合も避難先ではコンタクトケアが十分にできないことがあるので予備を忘れないようにすることを心がけてください。
点眼薬や人工涙液も
緑内障の人が避難袋に入れておきたいのは点眼薬か、日ごろ使っている点眼薬の種類が分かるお薬手帳です。
また復旧活動中に多いのがほこりなどが目に入っての結膜炎など。人工涙液などで流すだけでも感染予防になりますので、普段からかばんの中に人工涙液を1本入れておくのも備えになります。
避難誘導はやさしく
災害発生時、視覚障害がある方の避難誘導をする場合、押したり引っ張ったりするのはダブーです。肩や腕を貸す形で半歩前を歩き、やさしく誘導することが肝要です。


院長
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。
高橋 義徳
●(たかはし よしのり)1990年(平成2年)山形大学医学部卒業後、同大学眼科講師、ウプサラ大学留学を経て2007年10月に金井たかはし眼科を開院。日本眼科学会専門医。山形県眼科医会理事。