徹底して山形に密着したフリーペーパー

サニックス(山形市)社長 佐藤 啓さん

2019年7月26日
佐藤 啓(さとう・ひらく) 1966年(昭和41年)、コンクリート圧送業・ヤマコン(山形市)創業会長の佐藤勝彦氏の次男として山形市に生まれる。山形南高から専修大経営学部に進み、卒業後、専門商社の大沢商会(東京)へ。96年、ヤマコングループの自動車整備会社・ニッシン自動車に営業係長として入社。課長、専務を経て2012年から現職。ニッシン自動車は10年に車体メーカーの三栄自動工業と経営統合し、サニックスに社名変更した。県中小企業家同友会の共同求人委員長も務める。佐藤隆彦ヤマコン社長は実兄。53歳。
サニックス(山形市)社長 佐藤 啓さん

売上高や生産性の向上より
  社員第一主義の会社が目標

――最近の活躍ぶり、凄いじゃないの。

契機は就職支援事業

 「それもこれも県中小企業家同友会の共同求人委員長を拝命し、5年前から山形大と連携して始めたインターンシップ事業がきっかけです。対象を1年生、受け入れ先も同友会メンバー、つまりわれわれのような中小企業に絞ることで早いうちから地元愛を深めてもらおうという取り組みで」
 「4年間その事業を続けていたら昨年、山大が新設された文部科学省表彰の最優秀賞を受賞して。それはそれで喜びましたが、何よりインターンシップに来た学生から学ぶことが多く、彼らによって組織が変わったというか、〝化学変化〟をおこしたというか」
――具体的には?
 「だって大学1年生に会社の魅力を訴えるって大変じゃないですか。そのためには実際の魅力を高めることはもちろん、教育係の若手社員にもその魅力を実感してもらわないと。そうした観点からいろんな社内改革を始めたわけですよ」 
――ふ~ん

社員の健康を目指して

 「まず取り組んだのが社員の健康。会社として『100年企業』を目標に掲げてますが、その達成のためには社員の心身の健康が不可欠。そのために4年前から社員の健康増進プログラムをスタートさせたところ…」
――させたところ?
 「3年連続で経済産業省から『健康経営優良法人』に認定され、4月には政府の2020年東京五輪・パラリンピック推進本部から東北では初めてという『beyond2020マイベストプログラム』の認証もいただきました」
――一般的に、そのあたりに力を入れすぎると業績に陰りが出たりして…。

業績の伸びは10倍!

 「それが逆によくなってるんですよ。昨年末には同業のパブコ(神奈川県海老名市)の仙台工場を事業継承し、売上高は30億円に。Uターンで戻ってきたばかりのニッシン自動車時代のざっと10倍になりました」
 「人材確保にもいい影響が出ていて、昨年は東北大と山大を含め新卒4人も採用できました。経産省の『地域未来牽引企業』にも選ばれたり」

ヤンチャ坊主が変身?

――ボク的には優等生のお兄ちゃんに対し、ヤンチャな次男坊のイメージだったけど(苦笑)
 「よく言われます。兄は東高で自分は南高。こう言うと南高の人に怒られそうだけど(苦笑)」
――しゃべりもうまくなったよねえ。
 「いろんなところで講演させてもらってますから。本業とは関係ないので、いま話題の『闇営業』ですね(苦笑)」