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女性の美と健康/性器ヘルペス感染症

2019年7月26日
 性器ヘルペス感染症は単純ヘルペスウイルスに感染することによって生じる性感染症です。

普段は身を隠し

 単純ヘルペスウイルスにはⅠ型とⅡ型があり、Ⅰ型に感染すると口のまわり、Ⅱ型に感染すると性器など下半身にそれぞれ水疱や腫瘍があらわれるとされてきました。前者が口唇ヘルペス、後者が性器ヘルペスです。 
 いずれも感染しても80~90%の方はすぐに症状は出現しません。ヘルペスとはラテン語で「這う」の意味。つまり普段は這うように身を隠していて、体力や免疫力が衰えた時に姿を現して悪さをするのです。

女性の美と健康/性器ヘルペス感染症

悪化すると厄介に

 肝心の性器ヘルペスですが、一般には性交後3~7日の潜伏期を経て、外陰部に左右対称性の潰瘍が出現し、水疱、痒みが生じます。男性も亀頭包皮の中に潰瘍ができて痒みが出ます。
 状況2~3週間で自然治癒することが多いものの、女性の場合、38度以上の高熱が出たり、悪化すると排尿困難、鼠径リンパ節腫脹、歩行障害を起こすこともあります。

Ⅰ型とⅡ型が混在

 冒頭、Ⅰ型が口唇ヘルペス、Ⅱ型が性器ヘルペスの原因と申し上げましたが、昨今は性の多様化によりⅠ型とⅡ型が混在しているのが実情です。
 つまりⅠ型の口唇ヘルペスに感染している男性とのオーラルセックスにより女性がⅡ型の性器ヘルペスに感染するというケースもあるのです。

早期の受診を

 不安な方は早期の受診をお勧めします。内服薬、軟膏などでの治療が有効で、症状が2カ月に1回などと頻繁にあらわれるという方には外陰ヘルペス抑制療法という治療法もあります。


女性の美と健康/性器ヘルペス感染症
プロフィール

セントラルクリニック院長
村山 一彦
(むらやま・かずひこ)1956年山形市生まれ。埼玉医科大学を卒業後、同大、篠田総合病院を経て2004年に産婦人科を中心とするセントラルクリニックを開院。社会福祉法人・慈風会の理事長として特別養護老人ホーム「なごみの里」、認可保育所「はらっぱ保育園」も手がける。