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Let´s know 脳!/月経関連片頭痛

2019年7月12日
 月経中に片頭痛が生じるという人は多いもの。大半の人が月経痛の一環と思っておられるようですが、違います。それは「月経関連片頭痛」と呼ばれる頭痛なのです。

女性ホルモンが原因

 月経関連片頭痛は女性ホルモンのひとつ「エストロゲン」との関わりが指摘されています。
 実際、片頭痛の患者さんの頭痛が起きる時期と生理周期の関係を調べたところ、「月経開始の2~3日前」と「排卵日周辺」に集中していることが分かっています。実はこれら2つの時期は、エストロゲンの分泌が急速に減る時期なのです。
 月経に伴う症状のため月経前緊張症(PMS)のひとつと思われがちですが、この時期に頭痛を感じる人の約80%は月経関連片頭痛と考えられています。

Let´s know 脳!/月経関連片頭痛

通常より強い痛み

 厄介なことに、月経関連片頭痛は他の片頭痛に比べて痛みが強く、持続期間も長くなる傾向があります。市販の鎮痛薬を飲んでも効果がなかったり、その日はよくなっても翌日にぶり返すことがあります。
 また月経に伴って毎月症状が現れるため、頭痛を恐れるようになり、片頭痛がない時も不安な気分になりがちです。

受診率は低く

 月経関連片頭痛は多くの女性がそれと分かっていないことが問題をややこしくしています。「PMSだから仕方がない」と諦めている人が多く、患者数が多い20~40代女子の受診率は20%以下という報告もあります。
 市販の鎮痛薬の常用で頭痛を悪化させるケースが多いというのも気がかりです。

症状を知りましょう

 不安感やネガティブな気持ちでいると一般的に痛みは悪化しやすいもの。セルフケアや病院での治療で、頭痛を軽くすることもできます。


Let´s know 脳!/月経関連片頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。