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<荒井幸博のシネマつれづれ>アラジン

2019年5月24日
充実の俳優陣と視覚効果

 イスラム世界の説話集「アラビアン・ナイト」をベースに、ディズニーがアニメーション映画「アラジン」を製作・大ヒットさせたのは1992年のこと。あれから四半世紀以上たち、再びディズニーがアラジンを実写映画化したのが本作。
 舞台は砂漠の王国・アグラバー。貧しいながらも清らかな心を持つ若者アラジンは、自由を求める美しき王女ジャスミンと、〝3つの願い”を叶えることができるランプの魔人ジーニーと巡り合う。アラジンはジーニーの魔法でジャスミンとの身分違いの恋を実らせようとするが、王位を奪おうとランプを狙う邪悪な大臣ジャファーが彼らの前に立ちはだかる――。

<荒井幸博のシネマつれづれ>アラジン

 直近では3月公開の「ダンボ」のように、ディズニーアニメの古典的名作が相次いで実写映画化され、ことごとく大ヒット。これはCGを中心とした視覚効果の急激な進歩により、ファンタジー要素が強いディズニーアニメの世界が違和感なく実写で再現できるようになったからだろう。
 アラジンの相棒の猿(アブー)、ジャスミンの心強いボディガードのトラ(ラジャー)、ジャファーに忠実なオウム(イアーゴ)などの動物や、そして魔法の絨毯(じゅうたん)のリアルな表情や動きは見事の一語に尽きる。

 アラジン役の若手俳優メナ・マスードは、冒頭からアクロバチックでスリリングなアクションを披露し、その身体能力の高さを発揮。王女役のナオミ・スコットはチャーミングな美貌、歌唱力で観客を魅了、ジャスミンを演じるために生まれてきたかと思わせる。
 ジーニー役はハリウッドを代表するドル箱俳優のウィル・スミス。余裕の演技で楽しませてくれる。ジャファー役のマーワン・ケンザリのヒールぶりも際立っていた。

 俳優陣が充実したうえでの視覚効果だから、まさに鬼に金棒、アラジンにランプ。名曲「ホール・ニュー・ワールド」が27年ぶりに若者の間でブームになること請け合い!本作は6月7日から公開されます。


<荒井幸博のシネマつれづれ>アラジン
荒井幸博(あらい・ゆきひろ)

1957年、山形市生まれ。シネマパーソナリティーとして多くのメディアで活躍、映画ファンのすそ野拡大に奮闘中。現在FM山形で「荒井幸博のシネマアライヴ」(金曜15時)を担当。