モンテ快進撃!開幕ダッシュに成功
こどもの日の5日に行われたホーム岡山戦。勝利を信じて集まった今季最多の1万257人の大声援を受け、モンテは前半21分にMF中村駿が挙げた今季初得点をしぶとく守り切って岡山を完封、令和初戦を勝利で飾りました。
試合終了後、勝利の歌「ブルイズ」に合わせて子どもたちと一緒に踊る選手たち。子どもたちも一生の思い出になることでしょう。
現在2位のモンテ、スタートダッシュに成功したと言えるでしょう。これまでの戦いを振り返ると、7試合が完封、守備からリズムをつくるモンテ伝統の「粘り強さ」がみられます。
データから見ると、キーパーへの被シュート数が少ないので、強い守備力はDF陣だけでなく、前線の選手から全体でボールに詰めていくところから生まれているのが分かります。その動きに必要なのが運動量です。
今季からフィジカルコーチをベテランに変え、キャンプで走り込んだ成果なのでしょう。そのせいか、近年はけが人に悩まされてきましたが、今季はけが人が少ないのも見逃せません。
順位を見ると、下位との差が開きつつはありますが、まだ対戦していない柏、甲府、地力のある大宮あたりはじりじり順位を上げてくると思われます。油断は禁物です。
まずは何と言ってもスタジアムに足を運んで応援することです。スタジアムをモンテブルーに染めあげてJ1昇格を後押ししましょう。

岡山戦は4月に取締役を退任した元GM(ゼネラルマネジャー)中井川茂敏さん(61)のラストゲームでもありました。
中井川元GMはモンテの前身のNEC山形サッカー部時代からチーム運営・強化に携わり、この人がいなければ今のモンテはなかったと言ってもいいでしょう。2度のJ1昇格に導いた功労者でもありました。
思い出は尽きませんが、5日は感謝を込め「ありがとう中井川 これからも共に」の横断幕を掲げ、「中井川コール」を叫んだのがせめてもの恩返しでした。
藤倉 晶
●(ふじくら・あきら)
ゴール裏応援団体連合「ULTRAS ACMY」代表。
