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Let´s know 脳!/大人の片頭痛

2019年5月10日
 代表的な頭痛のひとつ片頭痛は10歳代~40歳代に多くみられる疾患で、生産性の高い時期と重なるため社会生活に大きな影響を及ぼします。

片側に限りません

 片頭痛はこめかみから目のあたりにかけて「ズキンズキン」と脈を打つような痛みを感じる頭痛です。名前のイメージから「片側だけが痛む」と思われがちですが、両側に痛みが生じるケースもあります。
 ことほど左様に、名前は知られていても詳しくは理解されていないのが片頭痛。そのためか、ある調査によれば専門の頭痛外来を受診するまで平均2・4カ所の医療機関に足を運び、頭痛外来に〝たどり着く”まで平均10・4年かかっているという結果も出ています。

Let´s know 脳!/大人の片頭痛

日常生活にも支障

 世界保健機関(WHO)のレポートでは、片頭痛は「仕事や日常生活に支障を来たす疾患」の6位に位置づけられています。
 実際、片頭痛持ちの患者さんに対するアンケート調査でも、ひと月のうち半分は片頭痛のため50%以下のパフォーマンスで働いているという回答が得られました。影響は家庭にも及び、片頭痛のため家事ができなかった日数がひと月に8日という回答もありました。

我慢しがちですが

 一方で、片頭痛患者の約7割が過去1年間の間に頭痛のために休みたいが無理をして仕事をした経験があり、「寝込みたいのを我慢して仕事や社会活動を行っている」と回答しています。

適切な対処を

 ツライ片頭痛を我慢することは決して美徳ではありません。大切なことは片頭痛の予防や治療などの対策を行い、慢性化を予防することが大切です。健やかな社会生活を送るためにも、医師と患者さんとが二人三脚で片頭痛に向き合っていきましょう。


Let´s know 脳!/大人の片頭痛
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TFメディカル 嶋北 内科・脳神経外科クリニック 医師
佐藤 篤
プロフィール
(さとう・あつし)2002年山形大学医学部卒業。山大医学部附属病院、山形済生病院、済生館病院などを経て現職。日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医。医学博士。